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高中正義 「On Guitar」 (1978)

朝から曇り空、気分だけでも爽快な気持ちに…、こんな時はフュージョンですね。実は今回ご紹介するアルバム、全く知らなかったのですが、偶然聴く機会に恵まれ、今や最近の愛聴盤になってます。高中正義の「オン・ギター」。ご存知の方はマニアックですね(笑)。
本作、彼のオリジナル作品として発表されたわけではなく、教則本の付属レコードとして発表されたもの。オン・ギターは高中さん、オン・ベースが後藤次利、オン・ドラムスがつのだひろだったらしいです。それにしても本作、素晴らしいインストアルバムなんです。私の学生時代のインストマストアルバムは、角松敏生の「Sea Is A Lady」でした。とにかく毎日聴いてましたね。本作はそれに匹敵するくらいの個人的ギターインストのマストアルバム。これを聴いて、爽やかな気持ちにならない人っているんでしょうか(言い過ぎかも)。

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収録曲は以下全8曲。

①「Breezin'」~ ジョージ・ベンソン
②「Blue Curaçaõ」~ サディスティックス
③「Just The Way You Are」~ ビリー・ジョエル
④「Mambo Jambo」~ Pérez Prado
⑤「Samba Pati」~ サンタナ
⑥「Rainbow」~ オリジナル
⑦「That's The Way Of The World」~ EW&F
⑧「We're All Alone」~ ボズ・スギャッグス

バックはRobert Bril(Ds)、高橋ユキヒロ(Ds)、細野晴臣(B)、高橋ゲタ夫(B)、ペッカー(Per)、浜口茂外也(Per)、石川清澄(Key)。

とにかく1曲目の「Breezin’」から悶絶です(笑)。ギターエフェクトを駆使した音の魔術師というか。音の拡がりが素晴らしく、多彩なギターの音色に魅了されます。ベンソンバージョンより私は断然こっちが大好きです。

高中さんは高橋ユキヒロ後藤次利今井裕と組んだサディスティックスのメンバーでしたが、同バンドは8月29日の九段会館で行われたライヴで解散。本作は11月に発表されているので、ちょうどバンド解散直後に当たります。②「Blue Curaçaõ」はそのサディスティックス時代のナンバーで、ここではよりメロウに弾いてます。

③「Just The Way You Are」は言わずとしれたビリー・ジョエルの名作。
原曲はメロウなバラードですが、ここではちょっとファンキーなシャッフルでアレンジ。夏フュージョンっぽい仕上がりにセンスを感じます。

個人的にはEW&Fのカバーの⑦「That's The Way Of The World」が大好き。
イントロのワウワウっぽいギター音もいいし、メロディラインの心地よいギターも素晴らしい。

恐らく本作のハイライトはエンディングの⑧「We're All Alone」でしょう。これは私も認めるところです。泣きのギターですね。名演!

実は高中さんの他のオリジナルアルバムは未聴なんですよね。もしおススメがあれば教えて下さいませ。夏に向けて、チェックしてみたいと思います。

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