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角松敏生「Sea Is A Lady」(1987)

青木さん&村上ポンタさんの素晴らしいリズム隊と角松さんのギターが心地いい、日本のフュージョン史に燦然と輝く名盤

GW中の今日、いい天気ですね~。朝のひととき、たまにサンルーフを全開にして一人で車を運転。そして好きな音楽をいつもの倍の音量で聴くとき至上の喜びを感じます。
今日も格好の「一人ドライブ日和」。真っ先に本作をピックアップしました。

このアルバムは私にとっては大事なアルバムです。学生時代、このアルバムを聴いてフュージョンの楽しさを知り、常にドライブにはこのテープを持参していましたね。そして不覚にも角松敏生が実はヴォーカリストであることも、そのときに知りました。こんな素晴らしいギターを奏でる人のヴォーカルアルバムとは??
当時のバンド仲間に「角松って、どんな曲を歌うの?」と質問すると、「「Sea Is A Lady」に歌詞を付けた感じ」と素っ気無く回答され、妙に納得した記憶があります(笑)。

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このアルバムは全編フュージョンのグルーヴ感を見事に伝えております。角松氏のメロディを奏でるギターはもちろん、今は亡き青木智仁(B)と村上ポンタ秀一(Ds)、そして斉藤ノブ(Per)のリズム隊の名演も見事。

まず②「SEA LINE」の爽やかギターカッティングにノックアウト!そしてCMに使われた青空を突き抜けるような、爽やかなメロディ。このサビがサンルーフ越しに見える青空とマッチするんですよね~。私のドライブの定番ソングです^^。これ1曲でも本作は聴く価値ありです。

⑤のバラード「SUNSET OF MICRO BEACH」は夕暮れに聞くアイテム。別に思い出があるわけではありませんが、清涼感ある曲ですね。

そして本作中、もっとも早い楽曲の⑥「OSHI-TAO-SHITAI」。激しいシンコペーションの嵐の曲ですね。
しかし間奏のピアノソロ、ベースソロはかっこいいの一言。このスリリングな曲は見事です。

⑥の緊張感ある楽曲から、再び気持ちが落ち着く⑦「52ND STREET」。これもメロディラインがいいですね~。夏フュージョンです。

個人的には本作のハイライトは⑧「THE BASS BATTLE」~⑨「MID SUMMER DRIVIN'」です。⑧はあのカシオペア(当時)の名ベーシスト、桜井哲夫氏と青木氏のベースバトル。これ凄いです。
そしてこの流れを継いで「MID SUMMER DRIVIN'」へ。
学生時代、怖いもの知らずというか、この曲をバンドでやってみました。いや見事に外しましたね(笑)。このノリは素人バンドには難しすぎました。

本作を改めて聴いて、ひょっとしたら日本のフュージョンアルバムのなかで、一番聴きこんだアルバムではないか?と思ってしまいました。それくらいの名盤です。リズム隊が光りますね。
角松氏自身本作発表後、もう一枚インストアルバムを発表していますが、本作を超えるほどの出来ではなかったと思います。
今年の夏もまた何回も聴きかえすことでしょう・・・。

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