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THE SQUARE「うち水にRainbow」(1983)

フュージョン・アルバムでは私が一番多く聴いているアルバムが本作です。ポカポカ陽気、カンカン照り、晴れていればどんな時にもぴったりくる名盤。

スクエアというとT-スクエア時代の方が有名かもしれませんが、私は断然、スクエア時代の楽曲が大好きです。8ビートでロックするスクエア、メンバー全員がロックしてましたね。そしてこの作品こそが、個人的ジャパニーズ・フュージョンの最高傑作と思ってます。

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私の好きなスクエア(T-スクエア)は断然この当時のメンバーの演奏ですね。安藤まさひろ、伊東たけし、長谷部徹、和泉宏隆、田中豊雪。特にジャニーズ出身のイケメンドラマー、長谷部徹はこの当時、弱冠19歳。ジェフ・ポーカロのようにタイトなスネアを叩くドラマーで、日本では青山純と同様、個人的に大好きなドラマーです(余談ですが、長谷部さんは故甲斐智枝美さんのご主人でした)。

それにしても本作、よく聴きましたし、バンドでコピーもしました。コピーしたのは①「ハロー・グッドバイ」と③「サバナ・ホテル」、そして⑧「カピオラニの通り雨」。
①「ハロー・グッドバイ」は言わずと知れたビートルズのカバー。しかもインストで、大胆なアレンジで爽やかフュージョンしてます。このイントロのドラムがかっこよくて、よくコピーしました。楽曲の仕上がりも素晴らしく、これは相当聴き込んでます。原曲とは雰囲気が全く違いますが、確かにハロー・グッドバイですね。
アップしたのはこの当時の最高のライブ。曲はIt's Magic - Hello Goodbye - Tomorrow's Affairのメドレー3曲。カッコいいですね。

③「サバナ・ホテル」のシャッフルリズムも好きなんです。ひたすらシャッフルビートを刻むハイハットワークは演奏していて快感でしたね~。安藤まさひろのメロディアスなギターソロがなんとも言えず爽やか。これを晴れた日、サンルーフを全開にして聴くのが何よりの楽しみです。

⑧「カピオラニの通り雨」は本作唯一のバラードで名作!!!これも安藤氏の作品ですが、アコースティックギターで奏でるメロディがメロウで泣かせます。そのまま歌詞を付けて歌えてしまえるくらい、歌心溢れるギターですね。
しかしこれをバンドで演奏するのは苦労しました。スネアはエコーがかかっているし、この絶妙なバラードをコピーするほどテクニックがないバンドでしたので(苦笑)。

本作は松任谷由実ことユーミンが楽曲を提供していることが話題になりました。それが⑥「黄昏で見えない」。ブラスが奏でるイントロ、そして安藤まさひろの熱いギターメロ。パーカッションがラテン系のノリを醸し出してます。

⑤「ハンクとクリフ」もいろいろなシーンのBGMに使われる影の名曲です。イントロの長谷部徹のドラム、これ結構リズムをためるのが難しいんですよ。
この当時のメロディが優しいスクエアの典型的な曲ですね。

本作で好きな流れが⑧~⑨「バーバリアン」~⑩「ハロー・グッドバイ(リプライズ)」ですね。
⑨はディストーションがかったギター、ハードロッカー安藤まさひろの熱いギターソロが聴ける、スクエアにしては珍しい激しい曲。
⑧のメロウな雰囲気から一転して、この曲へ雪崩れ込むイントロ部分が大好きです。

そしてメドレー形式で続くハロー・グッドバイ。伊東たけしのサックスソロがかっこいい!

しかしこの当時のスクエアはかっこよかった。決してテクニックで聞かせるバンドではなく、あくまでもメロディ勝負で、そのメロディも歌心のある素晴らしい楽曲でした。当時はカシオペアとよく対比させられていましたが、私はスクエア派でしたね。
本作、「ADVENTURES」「R・E・S・O・R・T」が私のスクエア3部作です。

最後に彼らの名曲「All About You」をどうぞ。


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