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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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2021年1月の記事一覧

荒井由実「COBALT HOUR」(1975)

かなり昔の雑誌ですが、レコードコレクターズ2010年8月号の特集は「日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト100」。レココレにしては珍しく邦楽をフューチャーした記事ですが、内容はレココレらしいマニアックなもので、相変わらず心動かされる記事で、今もたまに読み返しております。 表紙ははっぴいえんど。社会人1年目の配属店の食堂のおばちゃんが大滝詠一氏のおばにあたる方で、「彼は風変わりな子供だ」といつも言っていました。はっぴいえんどを見聞きするたびに、そんな昔のことをいつも思い出

原田真二「Feel Happy」(1978)

当時は全くスルーしていても、今聴くと「スゴイ!」と思っちゃうアルバムってありますよね。私的に最近驚いたのが天才、原田真二のデビューアルバムです。 原田真二が最初に所属した事務所、アミューズが、原田真二のために設立されたものであったことは有名な話。キャンディーズのマネージャーとして有名だった大里洋吉氏が、ミュージカルに対する熱い思いから渡辺プロダクションを退社し、視察渡米する直前に紹介を受けた人物が原田真二だったわけで、彼が大里氏と一緒に渡米。渡米中に情が湧いてしまった大里氏

ゴダイゴ「銀河鉄道999」(1979)

ゴダイゴのプロデューサーだったジョニー野村さんが亡くなれました。彼がいなければ、今のゴダイゴの名声はなかった筈だし、当時、ゴダイゴにチャーが加入するのでは…なんて話もあったりして(それをジョニー野村さんが断ったということらしいですが)。 ゴダイゴ、大好きなグループです。そもそもゴダイゴって、皆さんどういうイメージをお持ちでしょう。親しみやすいロックをやっているバンドっていうイメージでしょうか。 ゴダイゴは、ザ・ゴールデン・カップスで活動していたミッキー吉野がバークレー音楽

松田聖子 「SQUALL」 1st (1980)

あまりにも初々しい松田聖子のデビューアルバム。記念すべき、このアルバムの発売は1980年8月。なんと40年以上前の作品なんですよね。 本作が未だに名盤として語り継がれている理由は、アイドルのアルバムなのに、楽曲のテイストが洋楽フレイヴァーたっぷりであること、ミュージシャンのクレジットが示されていること(ミュージシャンもフォーカスした最初のアルバム、作曲家の小田裕一郎氏がレコード会社に交渉したらしいです)、そして何より松田聖子というまだ原石ながらも素晴らしいヴォーカリストが見事

田原俊彦「ハッとして ! Good」(1980)

田原俊彦…、洋楽にどっぷりはまっていた私にとっては、彼の曲が好きなんて、とても表立っては言えませんでした(笑)。特に1980年9月に発表された彼のセカンドシングル、「ハッとして ! Good」。大好きでした。バカにしてはいけません。甘酸っぱいJ-POPメロディと、チャールストン・ミュージックが素敵でしたね。 当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの存在となりつつあったアイドル歌手に、こうした楽曲を歌わせたディレクターのセンスも素晴らしいですね。ちなみに当時のトシちゃんと双璧をなす女性アイ

松原みき「POCKET PARK」(1980)

昨年11月、突然松原みきの「真夜中のドア」が世界のApple Music J-Popランキングにおいて12カ国で1位を獲得するという珍事があったことは記憶に新しいでしょう。インドネシア人YouTuberレイニッチさんがカバーしたことで元ネタ(原曲)がヒットした典型例ですが、もちろん原曲が素晴らしかったことが珍事に繋がったことは申すまでもありません。 「真夜中のドア」がヒットしていた70年代後半~80年代前半は、シティポップスが輝いていた時代。そこにはAORがJ-POPに大き

寺尾聡「Reflections」(1981)

今回は最近の私のお気に入りの寺尾聡(今頃???)。 寺尾聡と言えば、やっぱり「ルビーの指環」ですね。とにかく当時、歌謡番組に出まくっていた印象があります。 そして80年代初頭のJ-POPにおける金字塔。それが本作。 当時は俳優の寺尾聡が歌手?? と漠然と思っていたものですが、実は彼、グループサウンズのザ・サベージというバンドのベーシストだったんですね。でも恐らくそのときは曲を作っていた訳でもなく、1968年に俳優デビュー。以降俳優に徹していた彼ですが、1981年に本作を発表

松田聖子「風立ちぬ」4th (1981)

ここ数ヶ月、松田聖子のアルバムを聴きまくってますが、やっぱり「風立ちぬ」が彼女のベスト、いや80年代J-POP史上に残る名盤ではないでしょうか。 松田聖子はデビュー以来、「SQUALL」、「North Wind」、「Silhouette〜シルエット〜」と、いかにもアイドルらしいアルバムを発表していきますが、ここで松田聖子の制作陣は新たな挑戦に挑みます。 時は1981年、その年の3月、「A LONG VACATION」というアルバムがビッグヒットを記録します。あの元はっぴい

クリスタルキング「セシル」(1982)

その曲を聴くと妙に切なくなる曲ってありますよね?私も数曲、そういった曲があるのですが、この曲もそのうちの1曲。 中学時代に悪友から借りたシングルなのですが、何回も何回も聴きました。当時は松田聖子の「赤いスイートピー」とかアイドル全盛時代でしたので、こうしたニューミュージック系の音楽を聴いたときは新鮮でしたね。 クリスタルキングは通常はパンチパーマとサングラスのムッシュ吉崎と、クィーンのブライアン・メイを彷彿させる容姿の驚異のハイトーンヴォーカル、田中昌之のツインヴォーカルが

THE SQUARE「うち水にRainbow」(1983)

フュージョン・アルバムでは私が一番多く聴いているアルバムが本作です。ポカポカ陽気、カンカン照り、晴れていればどんな時にもぴったりくる名盤。 スクエアというとT-スクエア時代の方が有名かもしれませんが、私は断然、スクエア時代の楽曲が大好きです。8ビートでロックするスクエア、メンバー全員がロックしてましたね。そしてこの作品こそが、個人的ジャパニーズ・フュージョンの最高傑作と思ってます。 私の好きなスクエア(T-スクエア)は断然この当時のメンバーの演奏ですね。安藤まさひろ、伊東

岡田有希子「恋、はじめまして」(1984)

松田聖子の名盤に、思いのほか「スキ」を頂戴したので、特に今の方に知ってほしいアイドルをご紹介したいと思います。80年代を青春期で過ごされた方にとっては懐かしいと思われるでしょう。岡田有希子…。 私のブログには彼女のことも結構綴ってますが、まずはこの記事を引っ張ってきました。 先日、交流のあるブロガーさんが、あるエッセイ本を紹介してくれました。それは小泉今日子の「黄色いマンション 黒い猫」という本。もちろん私はキョンキョンのファンというわけではありません。この本、芸能人が書

H ZETTRIO「SPEED MUSIC ソクドノオンガク vol. 2」(2020)

初日の出を見に行くのに朝4時半に起床。何気なくTVを付けると、元旦夜が明けきらないうちからジャズライヴが放送されてました。「夜明けにジャズ、洒落ているじゃないか」と何気なく見ていると曲はルビーの指輪。実に絶妙なアレンジ、そして妙にピアノが上手い。これは只者じゃない。後で分かったのですが、その番組、TVKで毎週放送されている「SPEED MUSIC ソクドノオンガク」って番組の総集編でした。H ZETTRIOというジャズ・トリオ・バンドが毎週1曲、J-POPのカバーを演奏してい