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岡田有希子「恋、はじめまして」(1984)

松田聖子の名盤に、思いのほか「スキ」を頂戴したので、特に今の方に知ってほしいアイドルをご紹介したいと思います。80年代を青春期で過ごされた方にとっては懐かしいと思われるでしょう。岡田有希子…。

私のブログには彼女のことも結構綴ってますが、まずはこの記事を引っ張ってきました。

先日、交流のあるブロガーさんが、あるエッセイ本を紹介してくれました。それは小泉今日子の「黄色いマンション 黒い猫」という本。もちろん私はキョンキョンのファンというわけではありません。この本、芸能人が書いたものにしては、実に面白く、文章力もなかなかのものなのですが、そのエッセイの中の「彼女はどうだんだろう?」っていう章に岡田有希子のことが書かれてあったんです。ブロガーさんもこのエッセイを読んで涙し、彼女の熱烈なファンであった私にも連絡してくれた…という次第です。

この文章の中には一言も岡田有希子という固有名詞は使われておらず、一貫して彼女、という表現に留めております。
”彼女はスターの道を確実に歩き始めていた。それなのに、ある日突然、彼女は空を飛んでしまった。残念なことに彼女は空の飛び方を知らなかった。”
キョンキョンが彼女のことをどう思っていたのか、素直に書かれた素晴らしいエッセイ。私もジーンと来てしまいました。他にも父親の話、猫の話、トシちゃんの話等々、結構楽しめる本かと思います。

”彼女の笑顔は可愛らしかった”・・・キョンキョンがそう表現した彼女の笑顔。やはり彼女がスターダムにのし上がったヒット曲「恋 はじめまして」のシングルジャケットが直ぐに思い浮かびました。

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この曲は竹内まりやが作詞作曲した名曲。彼女は岡田有希子のデビュー曲から本作まで、3作すべての楽曲を提供してくれました。竹内まりやが見事に彼女の世界観にあった楽曲を作ってくれたんですよね。

私は彼女のデビュー時からファンで、ファンクラブにも入ってました。岡田有希子というと遺作となった「くちびるNetwork」が最大のヒット曲だし、松田聖子:作詞、坂本龍一:作曲というブランドもあり、よく知られた1曲かと思うのですが、やはり彼女の魅力は竹内まりやが関わった初期が一番いいと思うのです。

彼女が亡くなり、私も以降10年以上、その思いを封印してきたのですが、YouTubeという媒体の発展により、若々しい彼女の姿をいつでも見れる機会を得て、ここ10年は、こうしてブログ等で彼女の素晴らしさを情報発信している次第です。

竹内まりやさんも想像以上に辛かったと思われますが、2019年に発表された「Turntable」にて「ファースト・デイト」「恋、はじめまして」「憧れ」の3曲をセルフカバーしております。60代のまりやさんがティーンエイジャーの歌が歌えるというのも素晴らしいですね。

岡田有希子=ユッコの歌は今の若い方々はどう捉えるのでしょうか。もうこうしたアイドルって、この現代においては全く存在しないと思います。恐らく彼女が最後のアイドルだったのかもしれません(と勝手にそう思ってます)。

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