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№506 時間とは?

こんにちは。白石です。
今日は時間についての本からある萬話を引用します。

ここはコスタリカの小さな漁村である。
一人のアメリカ人旅行者が桟橋に係留してあるボートに近づいて行った。ボートには大きなカジキマグロが数本入っていた。旅行者は漁師に尋ねた。「何時間くらい漁をしていたの」。漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。
「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」「自分と自分の家族が食べるのにはこれで十分だ」「じゃあ、余った時間は何をしているの」「日が高くなるまでゆっくり寝ていて、それから漁に出る。戻ってきたら子供と遊んで、女房と一緒に昼寝をして、夜になったら友達とワインを飲んで、友達とギターを弾いているのさ。旦那、することがいっぱいあって毎日、けっこう忙しいんだよ」旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間としてアドバイスしよう。いいかい、君はもっと長い時間、漁をすべきだ。それで余った魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を二隻、三隻、と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができる。そうしたら仲介人に魚を売ることはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。そのころには君はこのちっぽけな漁村を出て、コスタリカの首都サンホセに事務所を構える。やがてロサンゼルスやニューヨークにも進出できるだろう。漁獲から加工、販売までを統合して、オヒスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。「旦那、そうなるまでにどれくらいかかるんですか?」「十五年から二十年くらいだな」「で、それからどうなるんで?」
旅行者は笑って言った。「うん、これからが肝心なんだ。時期が来たら上場する。そして、株を売る。君は億万長者だ」「なるほど。そうなると、どうなるんで?」「そうしたら仕事から引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子供と遊んだり、奥さんと昼寝して過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」

今も将来もいきついてしていることは同じで
何のために働くのか?を考えるということです。
どちらが良い悪いはないと思いますし、人それぞれです。
人の一生は無限にある訳ではないので、様々なことを経験できる訳ではありません。
家族との時間、同志との時間、自分がやりたい事の時間、バランスとそこに楽しみがあることが大事なのかなと思います。

・限りある時間の使い方

考えさせられる本です。良かったら手に取ってみてください。

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