№487 戦略はコモディティ化した。
こんにちは。白石です。
あるビジネス記事で「戦略はコモディティ化した。差別化や特徴を出していくには人材要素しかない」と書いていました。
ごもっともで、納得の一言です。ですが、多くの経営者が認識しているようでしていない状態が今です。
コモディティ化とは簡単に言えば、「一般化」ということです。
フィットネス業界も正しくこの状態に入っています。
どこのクラブにいっても置いてあるモノや施設に大きな変わりはありません。
総合型クラブであれば、ジムがありスタジオがありプールがある・・・そこに設置してあるマシンもプログラムも大きな差はありません。
24時間ジムしかり専門スタジオにおいても、よっぽど強烈なコンテンツを有してない限りは一緒です。
差ができるとしたら・・・そのモノ・コトや施設を活用してサービスを提供する「人」ですよね。
サービス以外においても、クリンリネスやクラブモラルの追求などがありますが、その質を上げていくのも結局は「人」なのです。
なのに、来期の重点取り組みのトップにくるのは、ありきたりな営業力強化やオンライン強化という言葉ばかり。大手企業のコーポレートサイトを見てみてください。大抵がそうなっています。まさしくコモディティ化・・・
「人材投資もしくは戦略」が取り組みの一丁目一番地にある企業は皆無です。
大体は最後の方に「人事戦略」みたいなワードでちょこっと記載があります・・・
コモディティ化(一般化)している戦略をズラズラと並べてもしょうがない。
人材要素をトップにもってくる企業が皆無だからこそ、そうすることによって際立つのです。
普通に現場・現物・現実の3現主義で考えれば、「人」が最優先になることは必然なのですが・・・そうならない現実・・・それは机上の空論で経営陣が物事を考えているからです。
では、「人材投資もしくは戦略」とはどういったことなのでしょうか?
まずは、根幹である経営戦略が整理されていることを前提としますが、
その経営戦略を遂行するためには現人材で可能か?ということです。
もし、ギャップや歪みが生じているのであれば埋めなければなりません。
その埋める方策が「人材戦略」となるでしょう。
まずは、人材の棚卸しと経営戦略との連動を確認することからがスタートです。
例えば、経営戦略にデジタル化の推進があるのであれば、そういった分野に長けた人材が必要です。それが十分なのか?不十分なのであれば配置転換をして教育投資が必要かもしれませんし、即戦力人材をハンティングして採用しなければならないかもです。これは一例で、こういったことを点検する必要があります。
経済産業省主管の人的資本経営コンソーシアムでは、人材戦略を特徴づける観点として、3つの視点(Perspectives)と5つの共通要素(Factors)をあげています。これらの観点から策定と実行をするとよいと思います。
今までの固定概念は捨てて、「人」に集中(Focus)していきましょう。
それがこれからの時代を生き抜いていく、最善の道となります。
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