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№510 chocoZAPの動向

こんにちは。白石です。
ライザップグループの決算が発表されましたね。その中でもchocoZAPの動向は数年前から注視していました。今回の決算ではいくつかポイントがありますので書いておきたいと思います。

・会員数で日本一を達成
ニュースリリース引用

RIZAPグループ株式会社(代表取締役社長 瀬戸 健、本社:東京都新宿区、以下「RIZAPグループ」)の連結子会社であるRIZAP株式会社で運営するコンビニジム「chocoZAP」が、本日21:30時点で、フィットネスジムにおける会員数で日本一を達成いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。

■会員数 日本一達成について
chocoZAPは、昨年2022年7月にブランド展開を開始し、日経トレンディにおける「2023年ヒット予測100」で「コンビニジム」として総合1位を獲得するなど、幅広いメディアでの大きな反響を頂く中で、chocoZAPへの入会者は当初の計画を上回るペースで増加し続けており、急成長を遂げてまいりました。2023年8月15日21:30時点の会員数は80.0万名となり、ブランド開始から約1年で、国内フィットネスジムにおいて、日本一の会員数を達成いたしました。

ライザップHPニュースリリースより


< 国内フィットネスジム会員数ランキング >(他社の直近における開示情報に基づく当社調べ)

ライザップHPニュースリリースより

80万人を達成してエニタイムフィットネスを抜いて第1位となったとのことです。エニタイムフィットネスとカーブスの多くはフランチャイズなので、自店舗だけでさらにこの数年でここまでの急成長はすごいことです。

・主な要因

2024年第1四半期の決算報告書によると、chocoZAPは順調に拡大し、第1四半期に241店舗を新規オープンし、店舗数は720店舗に。会員数を増やすために広告やプロモーションに多額の投資をしており、その結果、2023年6月時点で会員数は55万人以上に達して、8月に80万人になったようです。

この資本力からくる多額投資が大企業の強みですよね。その強みを最大限に生かしています。一方で営業損失は286.4億円となっており、新規出店開発やプロモーション費用が主な要因と説明しています。簡単に言うと先行投資ということです。その他の事業のマイナスも影響しているようですが。

ここからどのようにビジネスモデルを確立して、投資回収をしていきながら成長軌道に乗せていくかがカギとなります。決算短信では、「顧客のライフタイムバリュー(LTV)と顧客のリテンション率を向上させることに成功しています。」とありますが、成功というのは早いような気がします。

しっかり成長軌道に乗ってはじめてその判断ができますから。

・懸念

私は中長期的に成長できるか?に対して懸念というか疑問を持っています。それは無人ビジネスだからです。AIやオンラインなどを駆使したサービスを提供しているみたいですが、つながりやコミュニケーションが希薄となります。

極論で言えば、運動はジムにいかなくてもできます。chocoZAPに通う意味が必要なのです。それがゴルフ設備やセルフエステなのであれば難しいような気がします。

そんな中、LTVやリテンションを向上させていくのは難易度が高いのですが、なんといっても資本力がありますから、そこからへんを解決してくる可能性もあります。

そんなこんなでずーっと注視していますが、第二四半期の動向に注目です。

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