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受付嬢京子の日常

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「受付嬢 京子の日常」 1日に通る利用客は3万人。とある駅ビルに勤める原田京子は、この仕事について2年目の受付嬢。色の白さと大きな目が他の受付嬢と並んでいても目立つ、自分の売り…
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#接客業

受付嬢京子の日常⑬何も考えない日々

受付嬢京子の日常⑬何も考えない日々

「最低。2週間前に染めたばっかりなのに、もう染めてこいって言われたんですけど」

片岡聖奈が、受付嬢らしからぬ低い声で顔をしかめている。隣で聞いている沢木佳奈は、苦笑いを浮かべるしかない。聖奈の髪色は確かに明るいからだ。派遣会社の人なら注意するだろう、と思いながら遅番で出勤してきたばかりの原田京子に目線をやる。京子も苦笑するしかない。聖奈の話すことは基本的に愚痴か人をいじることだ。いちいち返事をし

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受付嬢京子の日常⑫ついていくのか、引っ張られているのか

受付嬢京子の日常⑫ついていくのか、引っ張られているのか

洋楽が流れている。ノリのいい曲に明るい気持ちになる。電車の中で原田京子は周りを見渡す。おしゃべりに興じている女子たち。大学生だろうか。確か路線の先に大学がある、と京子は思い出していた。京子の降りる駅にも、いくつか大学のサテライト教室があったはずだ。どこの大学の何学部か、までは覚えていないが、たまに時間が被ると、いかにも大学生、と言う団体が、働いている施設の改札を通る。

原田京子は駅直結施設の受付

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受付嬢京子の日常⑪逆算から見える世界

受付嬢京子の日常⑪逆算から見える世界

「洋さん、おはようございます」

警備室の前で原田京子は、同じ施設で働く吉田洋子を見つけて、声をかけた。

「おはようございます」

今日も肌が綺麗だなぁと、京子は思う。自分の方が5歳年下なのに、なんだろう、この差は。昨日は吉田も京子も遅番だった。施設が閉まるのが22時。片付けなどをして、退勤は22時半ごろ。遅番の後の早番は、睡眠時間を削るしかない。早番の次の日が遅番なら良いと思うのに、月に数回、

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