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悩み論

悩みがあるだろうか。
それを解消したいと思うだろうか。

成し遂げたいことがあるだろうか。
あなたはそれを成し遂げられるだろうか。

悩んで足踏みしているならば、あなたはそれを成し遂げたいと大して思っていない。

本気で痩せたいと思う人は、減らない体重を嘆く前に、運動をする。「自分は痩せにくい体質なのではないか」と落ち込む前に、食事の量を減らし、栄養バランスを見直す。

告白するかしないかを悩んでいる若者がいる。
悩んでいる時点で、あなたはその人のことが大して好きではない。
本当にその人のことが好きならば、悩む前にとっくに告白をしている。

私は塾・予備校講師として、若者に勉強を教えている。
しかし、解けない問題がある。
自信が持てず、解説がなぁなぁになる単元も少なくない。
けれども、そのことにコンプレックスを感じたり、落ち込むことはない。
生徒以上に自分も勉強すればいいだけだからだ。

作家として小説を書きたいと思っている。
新人賞をとり、自分の小説が書店に並んで欲しいと思っている。
しかし、それは簡単なことではない。
長い時間をかけなければならない。
綿密なプロットを組まなければいけない。
そもそも、小説を読む人の数も減っている。
けれども、悩んではいない。
どうやったら作家になれるか、新人賞を取れるかを研究すればいい。
目標に向けて、書く努力をすればいい。

本当にやりたいことを見つけた人は、悩まない。
落ち込まない。
そして、他人に流されない。

悩みとは、心の防衛反応だと思った方がいい。
悩んでいるということは、内心はやりたくないことということ。
それは「本当にやりたいこと」ではないということ。

やりたいことがあるなら、行動を起こすしかない。
努力するしかない。
努力ができないなら、努力できるようになる方法を知る「努力」が必要だ。

悩んでいる暇など、どこにもない。

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