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思い出の場所2~八王子市下柚木のアパート②~

前回の記事(↓)の続きになります。


バス停までの道

入学式当日、この日のために両親が買ってくれた紺色のスーツを着て、父と一緒にバス停に向かいました。

そのバス停はアパート前にある「殿ヶ谷戸」ではなく、アパートからは徒歩で10分くらいの距離にある農協(柚木支店?)付近のバス停(バス停の名前は忘れてしまいました)でした。

途中には、当時、秋田県には出店していなかったローソンがありました(当時の秋田では、コンビニエンスストアとしてはデイリーヤマザキがオープンし始めたばかりで、これ以外のコンビニエンスストアありませんでした)。

【写真】①大学に向かうためにバス停に向かう道(2019年11月6日撮影)

アパート前の殿ヶ谷戸の三叉路付近です。当時は、写真の右端に写っている看板のところにオレンジマートがありました。この写真の道を進んで行くと農協があり、そこのバス停から大学に向かいました。

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【写真】②大学に向かうためにバス停に向かう道;農協(2019年11月6日撮影)

この農協のすぐ近くにあるバス停から乗った記憶だったのですが、どうやらもう少し先の小学校のグラウンド付近にバス停がありました。私の記憶違いだったのかな。

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バス停での思い出

入学式当日のバス停には、私と同じ大学の入学式に向かうと思われる、新入生としか見えない人(みんなスーツ姿)と、その親と思われる人たちがバスを待っていました。

その中に、スーツの上着の背中の下の真ん中部分に白い仮糸が付いたままの人がいました。その人には同伴者もいないようで、仮糸が付いたままの状態には気づいていないようでした。

この仮糸に気づいた私の父が声をかけ、仮糸を取ってあげました。

この新入生が私の隣の部屋のH川君であったことは、入学式からの帰りのバスも一緒、歩く方向も同じ・・・同じアパートの階段を上がっていく・・・私の部屋の手前の部屋に入ろうとしたことで分かりました。

また、大学からアパートに帰ってくる際に降車するバス停は、乗車するバス停とは少し離れた所(乗車したバス停の向かい側とかではなく)にありました。当時、この降車するバス停の付近には、雑誌も売っている雑貨屋さんのような個人商店があったのですが(ファミ通などゲームの雑誌など時々買いました)。そのお店もなくなっていました。

【写真】③降車するバス停付近1(2019年11月6日撮影)

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【写真】④降車するバス停付近2(2019年11月6日撮影)

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1人になって

アパートへの引っ越しのため、そして入学式にも出席してくれた父がいつ秋田に戻っていったのか今思い出そうとしてみるものの、はっきりとした記憶が残っていません。

入学式が終わった日の夜は、八王子市に住んでいる遠戚の家を一緒に訪問した気もするし・・・。

今思い出そうとしてみると、訪問したのは間違いないのですが、果たして入学式の終わった夜に訪問したのか、実は入学式の前日の夜に訪問していたのか・・・思い出せません。

こうなると、父がアパートの台所で生姜焼きを作ってくれて一緒に食べたのは、入学式の前夜だったのか入学式当日の夜(つまり、秋田に戻る日の前日)だったのか・・・。

さらに、私が父を見送ったのが北野駅から京王線に乗るためアパート前の殿ヶ谷戸のバス停からだったのか、それとも聖蹟桜ヶ丘駅から京王線に乗るために農協付近のバス停だったのかもはっきりしません。

父に聞けば分かると思いますが、もう父本人に確認することはできません(父は2015年5月15日死去)。

ただ残っている記憶、感覚としては、父を見送ってアパートの部屋に戻ってきた後、猛烈な寂しさがこみ上げてきたのは覚えています。

完全に一人暮らしとなった孤独感、これまで毎日家族と顔をあわせていた環境から誰もいなくなってしまった感覚・・・。

もう耳に入る言葉としては言えないけど「父さん、いろいろとありがとう」

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