Yutaro Kawashima

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    *デザインに関しては、フリーランスとして携わった仕事を主に掲載しております

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    Graphic Design|Typography|Member: Yutaro Kawashima・Kotaro Kawashima

  • 未定

    小詩集としてまとめる予定の詩篇

  • 日記(日付なし)

最近の記事

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「LONG GESTURE」(制作中)

    • 青空

      何回かにわたり訪れ、 以前もこの街に来て 道がわからなくなり、 迷うのをふせぐ目印であるかのように斎場は立っていたと、あなたに話したことを、思い出したとしても、そんな街ではとにかく飯が食えるところを探せばいいと、あなたは言った。それをすればいいと、あなたは勧めた。 早緑は、どの季節にあってもさみどりと読むらしく、あなたはまた寒そうな恰好をして、わたしの前に現れる。 明日もこの場所に、 わたしは来れると思う。 わたしは長い手紙をもらったことがありません。 手紙なので、その

      • +4

        【装幀+組版】 『場末にて』 西尾勝彦 (七月堂)

        • +5

          【装幀+組版】 『鬼は来る』 千石英世 (七月堂)

        「LONG GESTURE」(制作中)

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        マガジン

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          15本
        • PUNKT PRESS
          1本
        • 9本
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        記事

          +4

          【装幀+組版】 『詩については、 人は沈黙しなければならない』 高塚謙太郎 (七月堂)

          【装幀+組版】 『詩については、 人は沈黙しなければならない』 高塚謙太郎 (七月堂)

          +3
          +2

          【装幀+組版】 黒田夜雨 『光の吐瀉物、祈りに春を』(七月堂)

          【装幀+組版】 黒田夜雨 『光の吐瀉物、祈りに春を』(七月堂)

          [詩] 中一日

          今がいくつになって、 叱られた手のひらは 恋慕の余りをくぐり抜け 相性の その全てと少しの間 休めたら 一日中 子供だった 子供の 中一日は おとこの太腿の、そのうえではひとづてに いちから寝過ごして 稚気の水溜まり いくじなし 恋人は泣いている

          [詩] 中一日

          [詩] 栞いり

          一度ならず日に結わえつけられてあるものは ひとえに思いつく 一子の姿がくすねられては夜と共にさわるとしたたかな 鏡の向きを 直したあと片膝の 傍らには読みさしの ひとみしりの似顔絵の栞がわたしがなおも くらすところの部屋がここにはあった

          [詩] 栞いり

          [詩] 集い

          靴のさきにあたり転がりだした 梅の実といっしょに下っていく坂道の 十字路も過ぎて 星々よりも小さく なるまでと高く放り上げる そこ、そこ といって見失う 落書きのよわさ眼に映る 梅の実また落ちてくる 拾うこの手 梅の実つぶれている 兄のわたし 兄のような実 潰れて アスファルトに黒く染みだしている わたしの声で明日はなく 今にもこの場所に集うようにと 遅れてやってくる者が呼びかけている *個人詩誌「翌翌」(一号)より 発行日:2019年11月1日

          [詩] 集い

          [詩] 道順

          立札を見つけ その樹木の名前を初めて知った 薄いみどり色の花をつけていた 御衣黄という、これも桜の一種だと そう書き記されていた 二人、一緒に知った けれどもどこか この樹木を介した廻り道 わたしのいくところ あなたのいくところ 何もわからない ふさがれた 両腕はしかし幹を包みこみ その日限りの道順を抱く

          [詩] 道順

          題未定

          うつりこむ 空までは おそらくは かなしみは 少なく わたしに風の 癖は 水溜まりは明日 明日という日に 全く さし障り キングサリ 背後にあって 見に行っていた

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          【装幀+組版】 西尾勝彦詩文集『なんだか眠いのです』(七月堂)

          【装幀+組版】 西尾勝彦詩文集『なんだか眠いのです』(七月堂)

          +3
          +4

          【装幀】 新装版 『量』 髙塚謙太郎(七月堂)

          【装幀】 新装版 『量』 髙塚謙太郎(七月堂)

          +3
          +4

          【装幀+組版】 川上亜紀刊行全詩集 『あなたとわたしと無数の人々』 (七月堂叢書)

          【装幀+組版】 川上亜紀刊行全詩集 『あなたとわたしと無数の人々』 (七月堂叢書)

          +3

          【寄稿のお知らせ】『現代詩手帖』(2022年5月号)

          【寄稿のお知らせ】『現代詩手帖』(2022年5月号)

          [詩] 題未定

          思えばおしなべて あのひとを 模したわたしの物腰に 花も買われてわたしに花は いつしかそれは あまりに明るすぎ 跡形もなく 幸福に見合う

          [詩] 題未定