[詩] 栞いり

一度ならず日に結わえつけられてあるものは
ひとえに思いつく
一子の姿がくすねられては夜と共にさわるとしたたかな
鏡の向きを
直したあと片膝の
傍らには読みさしの
ひとみしりの似顔絵の栞がわたしがなおも
くらすところの部屋がここにはあった

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