田辺 大 / Yutaka Tanabe

社会起業家。1970年埼玉県生まれ→都内の公立小中→海城高→中大法→都内メーカー→外コ…

田辺 大 / Yutaka Tanabe

社会起業家。1970年埼玉県生まれ→都内の公立小中→海城高→中大法→都内メーカー→外コン(PwC)→東工大院博士後期中退→2023年春から長野県飯田市で女性起業はじめソーシャルビジネス支援。マンガのような日々で、現実とマンガの境界線を探す人生。

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  • 田辺大からのお知らせ

    私(田辺大)に関連するお知らせをしています。

  • 社会起業に関連するキーワード集

    社会起業(ソーシャル・ベンチャー、Social Venture)に関連するキーワードを折々で紹介しています。

  • #みんなで財団つくろう - 夢投資財団の設立日記 -

    2年越しの念願になりましたが、一般財団法人「夢投資財団」の設立準備に入りました。今後に準備イベントを公開型で折々で開催して、「興味ある方々、あちまれー」との感じで、楽しくチームづくりをご一緒できたらと思います。ぜひ応援をよろしくお願いします!!

  • 日本各地そして世界を回ってきて、なぜ下伊那飯田は胸熱なのか

    都内出身の私ですが、2023年春に飯田移住をして以来、想定を大きく上回る暮らしやすさ、そして地域の魅力に、胸熱になる日々です。 東京から見たら、長野県は用事がなければ行かないブラックボックスですし、まして下伊那飯田はその中の陸の孤島で、ガラパゴスです。 ですが、ガラパゴスに移住したら、すごく幸福を感じる日々が待っていました。 AuthenticJapan というべき、世界から見ても希少な、目に見えない耽美な宝物が、下伊那飯田にはまだ残っていました。 一個人の意見ですが、読者の方の新たな選択肢にいただけたらと、ご紹介します。 下伊那と飯田は一体であり、飯田下伊那という表記を多く拝見しますが、私は下伊那への敬意から、自分の一個人のnoteでは下伊那飯田という表記にさせていただいております。

最近の記事

「人生に焦らなくて、大丈夫だよ」と54歳で気付いた話

本日で私は54歳となり、ご挨拶を申し上げます。 まず、お忙しい中、お祝いメッセージをくださいました皆様に、心から感謝します。追って個別にお返事させてください...!! 現代社会は変化が大変速く、犬の1年は人間の7年に相当することからドッグイヤー、さらにはラットイヤーと言われて久しいです。 「ロケットスタートせねば」として、幼少期からお受験対策は大都会ではよくある光景になり、「最初に早く良いレールに乗らねば人生は負け犬になる」という心配が私たちの日本社会に広がっているかと

    • 「ソーシャルビジネス(SB)でよくある選択肢のフローチャート」を作りました。

      2024.8.27(火)は飯田から日帰りで長野市に出張し、長野県シニア大学で「個人事業主と非営利組織の特徴と開業・設立方法」がお題でした。 そのため、私は下記の画像の3つのスライドを新しく作りました。 私が担当します専門コースは「社会的起業」をテーマとしますが、「さあ起業するぞ」という時、個人でやるか、組織でやるか。そして法人化したい場合、どんな法人格が選択肢となるのか。 実践者の方々が受講者ですので、思いっきり実践に寄せた「社会的起業でよくある選択肢のフローチャート」

      • 【放送の御礼】

        今朝のNHK「おはよう日本」にて先月7月の奥尻災害ボランティア大集合と #奥尻未来会議 の特集があり、ご関係の皆様に、心から御礼を申し上げます。 奥尻という日本の局地的な動きでなく、全国に普遍的に重要な貢献になればと、災害ボランティアの31年ぶりの大集合と、未来に向けた対話の場が新たに始まった事が紹介されました。 全国各地の朝のご多忙な方々が「31年という年月が経っても、被災地とつながっていいとは」との気づきに貢献になれば、さらには、他の被災地でもご参考にいただけましたら

        • 明朝 8/27(火)のNHK「おはよう日本」で #奥尻未来会議 が紹介されます

          今年7月の奥尻災害ボランティアの大集合と #奥尻未来会議 が、明朝8/27(火)の「おはよう日本」でも報じられることになりました。 https://www.instagram.com/okushirimiraikaigi 明日の放送の時間帯は5時台の見通しで、重大ニュースが入ると変更になる可能性があります。 担当記者さん曰く、おそらく5:30以降の放送で、しかしずれ込む可能性が高いですとのことです。 よろしければ、NHKプラスか、録画にて、後でゆっくりお楽しみいただけ

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        記事

          夢投資財団設立準備の進捗報告です(8/25)

          夢投資財団設立準備の進捗報告です。 1. 昨日(8/24, 土)「宇沢弘文没後10周年シンポジウム」が学習院大学で開催され、私は飯田からzoom参加しました。ご案内の通り、社会的共通資本の重要性が説かれました。そもそも夢投資財団は民間で発足し運営するとはいえ、公共的な存在でありたいと私は思っており、まさに社会的共通資本のうちの「制度資本」(医療や教育等)に該当すると実感しました。 2. 社会的共通資本ゆえ、本財団は私の個人商店としたい気持ちは皆無です。創設者として代表理事

          夢投資財団設立準備の進捗報告です(8/25)

          夢投資財団という名称と、ドメイン取得について

          まず、財団設立準備の再開の報告の投稿を先日しました。 実は今春以来、飯田下伊那でお会いする実践者の方々に、名称はじめ構想をお話ししてみると、「夢投資財団、いいですね!!」という反応が幸い相次いでいます。 さらには、表現者として全国を奔走され、一言一句の言葉の品質に全力を尽くしている方に先日申してみると「夢投資財団!!!」とお付きの方と二人ですばやく驚嘆くださり、「いける!」という確信に私はなっています。 こと私がいます長野県のような地方では「夢投資財団」はいい反応が続い

          夢投資財団という名称と、ドメイン取得について

          一般財団法人「夢投資財団」の設立準備を再開します。

          念願で、2年越しとなりましたが、昨年夏に財団設立準備を保留しましたものの、再開します。 来春には財団が稼働開始できるよう、そして事務所は長野県飯田市に設置して、大都会でなく地方から新しい価値を生み出す貢献を目指します。 まだ構想中ですが、名称を一般財団法人「夢投資財団」とし、主要拠出元をAmazon等のビッグテック等とし、国内外の格差是正に社会構造的に貢献する投資財団を作ります。 賛助会員の方々に、たとえば投資委員会に参加いただいて、投資の学びをいただける等、地に足がつ

          一般財団法人「夢投資財団」の設立準備を再開します。

          能登震災で「移転・集住論」を唱え、その後に後ろめたさを感じる方々へのご提案

          能登震災直後に、つい脊髄反射で、いわゆる「移転・集住論」を唱えた方々が、その後、能登がみるみる衰退していく展開に、「もしやあの時の自分の発信が影響したのでは」と、何か後ろめたさを感じておられる気配を私は感じています。 「もう被災地となった能登には住めない。今後のインフラは維持できない。だから故郷から移転して、集住を」という、正月の震災直後に湧き起こった大合唱は、政府首脳そして財務省の復興支援抑制の意欲を甚大に勇気づけたのは明らかです。 実際に、復興予算は歴代の災害に比べて

          能登震災で「移転・集住論」を唱え、その後に後ろめたさを感じる方々へのご提案

          近況報告です。

          (写真は昨年6月に京都産業大学で開催された第25回研究大会の様子です) 今夜、日本NPO学会の総会がオンライン開催され、私は第13期の理事に着任いたしました。 第13期の任期は本日2024年総会承認後から2026年総会までで、無報酬です。 日本NPO学会は日本の科学者の内外に対する代表機関である日本学術会議の1団体で、日本における市民活動研究のメッカであり、研究者の方々のみならず、私のような実務家の方々も長年活発に活動されています。 4月に理事選挙がなされ、日本各地の

          3つのプロとは? - 「東京のプロ」、「東京追いのプロ」、そして「地方のプロ」 -

          「3つのプロのあり方とは?」と、考え続けています。 まず、「東京のプロ」は、いくらでもおられます。東京の様式を追求する人々です。 次に、「東京追いのプロ」も、いくらでもいらっしゃいます。東京のマネを煽り、各地が東京のコピーになります。 だが、そもそも「地方のプロ」とは?と考えますと、飯田では相次ぎお会いできた思いですが、全国を見渡すと、まだまだ大変希少かもしれません。 「地方のプロ」の概念は何で、どうしたらなれるのか? 少なくとも、東京追いを煽る言動は決してせず、そ

          3つのプロとは? - 「東京のプロ」、「東京追いのプロ」、そして「地方のプロ」 -

          地方と東京の格差の本質は何か? 日本がより持続的になるにはどうしたら?

          「地方と東京の格差の本質は何か」、ひいては、「日本がより持続的になるにはどうしたら」と、現場で考え続ける日々ですが、先日、興味深い光景に遭遇しました。 私が住みます長野県飯田の方々と、長野県外に小旅行に行った先での出来事です。 恐らくその土地では、前例がない観光イベントで、できる限りの工夫が凝らされていました。 素敵で、満足感あふれる時間となりましたものの、あまりに料金が安すぎたことと、お話役の高齢男性の方の語りが、各地でよくあるといえばそれまでですが、もったいないもの

          地方と東京の格差の本質は何か? 日本がより持続的になるにはどうしたら?

          移転・集住の大合唱が、日本の安全保障に深刻な影響を与える展開について

          能登半島地震後に、過疎地域の移転・集住の大合唱が起こった件ですが、日本の安全保障にも深刻な影響を与えるとの想像が不可欠と気づきました。 トランプ再選が有力視され始め、日本では日米安保の弱化、NATOではロシアの侵攻拡大が懸念されています。 1990年の湾岸戦争で侵攻されたクウェートは全土が保全されたように、今回のウクライナ侵攻でも、力による領土変更を国際社会は絶対に認めないと私は信じてきました。 ですが、現在の欧米社会は独裁主義を容認し、ウクライナ割譲にロシアは成功しつ

          移転・集住の大合唱が、日本の安全保障に深刻な影響を与える展開について

          日本の夜明けは地方から始まる。

          私たちの日本社会では、「地方での女性起業なんて、小粒で大したことない」という暗黙の先入観が続いてきたかもしれません。 かく申す私自身、打ち明けますと、長年都内で仕事してきた一人として、地方での女性起業のイメージは、ささやかな小商いが一般的ではと思ってきました。 ですが、昨春以来、飯田で女性起業支援にゴリゴリに従事する日々で、日本社会を一新するゲームチェンジャーたちが続々と出現する光景に感嘆し、いや、もはや、あぜんとしております。 ゲームチェンジャーとは「状況を一変する人

          日本の夜明けは地方から始まる。

          「どんなに都会の人に移転・集住を言われたとしても、地元の人たちはひっついてでも、そこで生きていきたい」

          能登半島地震の発災直後に、よもや地方創生の関係者の方々から移転・集住を呼びかける大合唱が起こった件です。 以来、私が住みます長野県飯田市のいくつかの会に出席し、このようなお声を伺いました。 「(大合唱は)ナンセンス」。 「どんなに都会の人に移転・集住を言われたとしても、地元の人たちはひっついてでも、そこで生きていきたい」。 いずれのお声も、まさにと私は思いました。 「水道等のインフラが、もう維持できないではないか」と効率性の観点から移転・集住は唱えられますが、「各地

          「どんなに都会の人に移転・集住を言われたとしても、地元の人たちはひっついてでも、そこで生きていきたい」

          能登半島地震を受けた移転と集住の大合唱の危うさ

          今回の能登半島地震で、待ってましたとばかりに、移転と集住の大合唱が始まっていますが、私はとても違和感があります。 過疎地という毛細血管を切る社会は、やがてその心臓である都市部も衰えます。 地方での価値創造の根本となる「無い物ねだりでなくあるもの探し」が、今回の大合唱の中から全く聞こえてこないのも、違和感があります。 「故郷を追われるよりは、餓死してもいいから残りたい」という人々のか細い声。 "「復興しなくて廃村になるんじゃないかってみんなおびえてる。生まれてずっと住ん

          能登半島地震を受けた移転と集住の大合唱の危うさ

          年末のご挨拶

          本年お世話になりました。 先日、職場の忘年会でうれしいことがありました。 ある若手の職員さんから「田辺さんと握手しないと、年を越せないです。今年は本当に面白かったです。女性起業支援でどんどんいい笑顔が広がり、大きな感動です。役所で価値創造ができるなんて」。 お互い、今春以来の汗と涙を感じて感無量の中、熱い握手を交わしました。 ご案内の通り、東京をはじめ日本各地が閉塞し、撤退戦が続く中で、新しい価値創造ができる面白さを体感し続けられました。 「失った35年」と今年報じ