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【2024年4月~6月】クリアしたゲーム感想

1ヶ月遅くなりましたが、この4-6月にクリアしたゲームの感想です。
このまとめ記事はゲームクリア時にちょいちょい書き足していて、6月末~7月頭で全体を整えて完成させるスケジュールなんですが、まあまあ人生の荒波に揉まれていまして1ヶ月遅れました。
特に6月は荒波に揉まれるどころか竜巻の中で回されているような状況だったのでろくにゲームも出来ていなかったのですが、それでも13作クリアできて良かったです。

音声配信でもちょいちょい話してますが、現時点で最もプレイしたゲームはBalatro。プレイ時間120時間超えて頭抱えてます。アンインストールしたい。

まあそれはさておき、この3ヶ月はかなり個性的なゲームを多くプレイできたので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。



One Last Game

ブラウザで出来る超短編ゲーム。3分くらいでクリアできる。
謎の男とチェッカーをプレイする、それだけのゲームなんだけど……。
1分プレイすればわかる、どんな環境でチェッカーをしているのか。
そして3分プレイすれば心に生まれる、怖れとも困惑とも取れない暗く黒い気持ち。
ぜひ遊んでみてください。



Children of the Sun

敵を撃って倒すスナイパー的FPSではあるんだけど、敵に着弾した場所を起点として別の敵を狙う、実はパズルゲーム。パズルゲームって後半にいくほど難しくて時間がかかるので、買っても最後まではやり切らなかったりするんだけど、このゲームは最後まで楽しめた。
そこには少し物語性があったのもひとつの理由だけど、それよりはただのパズルに狙撃というアクション性、そして全体的な雰囲気のダークさが上手に構成されていたからだと思う。
詳しくは下記の記事で!



ユニコーンオーバーロード

ヴァニラウェア新作のリアルタイムシミュレーションRPG。
美麗で雰囲気あるグラフィック、亡国の王子的な王道の物語に加え、キャラクターごとの細かい特性や、キャラクターをどう組み合わせるかのユニット構築も特徴的。

ただ、その細かい調整を好きになれるかどうかで評価が分かれるかと思う。
一つのユニットには最大5人を配置することが出来て、その配置する5人にも個性があって、得意な敵の種類と苦手な敵の種類がある。これが、ジャンケンのようなシンプルさではなくかなりバリエーションがあったため、おそらく理想的には、敵ユニットの特性を見て自軍ユニットの配置を考えて、有利なユニットを作って戦いに挑むこと、なんだと思う。
いやね、でも、正直そこまでやりこめなくて。もちろん、飛行する敵に弓兵をぶつけて有利をとるとか、そのくらいは意識したけど、さすがにそれ以上は難しかった。あとは、ユニットにどのキャラをどう配置したのか記憶してくれるシステムが無く(多分ないよね?)、毎回変更するのも面倒だな……と思い、レベルを上げて物理で殴るゴリ押しでクリア。正直レベル上げもかなりしんどかったので、珍しく難易度を下げてクリア。
キャラクターごとに戦闘時の行動を細かく設定するシステムもあり、凝る人はめちゃくちゃハマると思うけど、自分にはちょっと合わなかったかな。ボリュームもかなりあるので、細かく色々な設定を調整するのが好きな人には良いと思うけど、雑で大雑把な自分はちょっとクリアするのが大変だった。



POOLS

いわゆる「Backrooms」的なゲーム。詳しくは別noteに書いたけど、とにかく「何も起こらない」ウォーキングシム。謎の室内プール空間をひたすら彷徨い、出口を目指す。敵も味方もいないが、どこにでもありそうなプールがいくつも続くからこその不気味さがあった。化け物がいるとか死ぬとかそういうことでもないのになぜか不気味。恐怖ではなく不気味。
不思議な魅力あふれるゲームだった。



バニーガーデン

いや、あくまで資料のため買っただけなので……というわけでもないだけど、なんとなく話題性と酔ったときの勢いで買ってしまったゲーム。
いわゆる、ガールズバーの店員とのギャルゲー、といったところ。
ガールズバーで目当ての店員と話をして、高いお酒やフードを頼み、プレゼントを渡して攻略していくシステム。
月曜から金曜は仕事をし(仕事の様子はカットされている)、土日に店に行くというなんとも将来設計がされていない主人公。色々と現実的な部分で突っ込みたくはなるものの、とにかくこのゲームはギャルゲー部分にフォーカスされていた。
いや、ギャルゲーというよりお色気、セクシー演出に全振り。お酒を頼めば女の子のパンツが見え(まあそういうガールズバーもある)、ミニゲームではツイスターゲームやチェキなどセクシーなもの。そしてVIPルームでは女の子が横についてくれるキャバクラ形式(風営法的にダメな気がする)。
難易度は低く、目当ての子にお金の限り尽くすことでグッドエンディングへ行くことが可能。
お色気全振りであるものの、驚いたのがASMR。女の子と仲良くなるとASMRシーンがあるんだけど、これがもはやアダルトゲーム。解釈を変えれば性的なことをされているように捉えられるセリフをASMRで体験、これはギャルゲーの新境地。
凄いゲームだった。ただし3,000円はちょっと高いなという印象はある。



奇天烈相談ダイヤル

1993年を舞台に、「怪異」を判定する相談員となって電話対応を行うゲーム。ゲーム性は「Papers, please」。
ドット絵で描かれたビジュアルはレトロゲーム感が溢れるが、このゲーム性にはむしろこの情報量の少ない表現がぴったりだと思う。
別noteに詳細を書いたのでこちらもぜひ!



ヒラヒラヒヒル

これは別noteで感想を、とりとめのない形で書いたけど、正直個人的にオールタイムベスト級の1作。
風爛症という治らない病気、それは「死者が蘇る」病気でありながら、徐々に記憶力やコミュニケーション能力が落ちていく。まるで現代の認知症のようなものであり、またゲームの舞台である大正時代における精神病を取り巻く環境のようでもある。
私が社会福祉士として10年働いてきたからこそ刺さるものがあった。
後世に残したい名作。



インディカ

奇妙としか言えないゲーム。
修道女であるインディカが、とある目的のために修道院を出て旅をする…という話だけど、道中で出会う人々や頭の中の悪魔により少しずつ気持ちや行動に変化が表れ…。という物語。
宗教を否定するような話が主軸にあり、決して軽いテーマではないうえ、演出が超次元的だったり、ときに2Dアクションゲームになったり謎解きがあったり…と、シュールで予想の出来ない展開が繰り返される。
その突拍子もない展開への明確な説明はなく、プレイヤーはただ振り回され、そして物語は唐突に終わりに。
一応別noteでまとめているものの、なかなかまとまらなかった難産noteだった。
それくらい理解が難しい、しかし何か心に訴えかけるものがある、奇妙かつ高評価なゲームだった。



Little Kitty, Big City

ネコゲー!別noteにも描いたけど、本当にねえ、「Stray」に求めていたのはこれ、という感じだった。もちろんStrayも最高だったけど、どちらかというとこう、ネコになってだらだら過ごして、たまにいたずらして、まただらだらして街を探索して……というゲームがやりたかったので、このゲームは本当に最高。
疲れた社会人はネコになろう。ネコになって全てを忘れよう。



Arctic Eggs

別noteに感想を書いたけど、とても良いゲームだった。
滑りまくるフライパンで作る目玉焼き、アクションとして面白いのは、「食欲」という人間の根源に繋がっているからだろうか……。そして、例えば酒や魚やパクチーなんかは好き嫌いがあるけど、目玉焼きが嫌いで食べられないって人は見たことが無いので、そういう普遍的な認識もあり、なんとなく夢中になってしまったのかも。
まあほんと、詳しくは別noteを読んでもらいたいんだけど、その突飛なコンセプトを肉付けするビジュアル、セリフ、音楽が抜群。面白かったし、なんならクリアした後もちょっとやりたくなる絶妙かつ謎の魅力がある作品だった。



デンパトウ

BSテレ東の番組『東京パソコンクラブ』から生まれたインディーゲーム。
と言っても、番組で乃木坂46の女の子が作ったわけではなく、その番組にプログラミングの講師として出演されている方が作られた作品のよう。
詳しくは別noteに書いたけど、正直「どうせテレビ番組から生まれたゲームだろ~」と舐めてかかっていたら予想以上にしっかりできてて唸ったゲームでした。重すぎず、シンプルだけどしっかり農場管理のゲーム性も、テレビを主軸とした家族の物語も味わえる良作。



Paper Trail

これも別noteに詳しく書いたゲーム。本当に、何年か前のTOKYO SANDBOXで見つけて感動して、それから発売を楽しみにしていた。
折り紙の表面と裏面に描かれた道。表面では行き止まりになっているけど、裏面をめくることで新たな道が作成されるのは素晴らしい。



8番のりば

あの一大ジャンルである「8番出口」シリーズを製作された、KOTAKE CREATEさんの新作。
前作とはゲームシステムが異なり、異変があったら戻るというわけではなく、異変があってもゲームオーバーにならないよう攻略し先に進むという仕組み。
そのため、前作のようにプレイヤーの気づきに頼るという部分がかなり和らぎ、ゲームとしての難易度はかなり簡単に。
その代わり、明確に「襲ってくる」異変もあるとともに、ジャンプスケア的な仕掛けもあるため、ホラー感はレベルアップ。ホラー苦手な方はちょっと厳しいかも。
電車の中の異変をクリアするたびに、車内電光掲示板の行き先が代わり、8つめの駅に辿り着けばクリア。
異変はバラエティに富み、前作同様間違い探し的なものもあれば、謎解き、びっくりさせるもの、ただ待つだけのものなどあり、相変わらず楽しめるものとなっていた。
この8番のりば、何が凄いって、やはり前作からゲームシステムを変えたこと。前作の8番出口は、数多くのフォロワーゲームが生まれ、また派生していった、いわゆる新ジャンルを開拓したパイオニア作品であった。その人気がありながら、今作はそのゲームシステムを一新したところに、やはりKOTAKE CREATEさんの才能と気概を感じた。8番出口と同じシステムで新作を出しても十分高評価を得られただろうに、新しいシステムを用いたのは感服。
また、前作の人気があるからこその仕様として、実際の企業や製品が車両の中の広告として登場しているのが良い。ゲームの仕様上、広告をじっくり見ることになるのと、HIKAKINを始め様々なゲーム実況者が実況することで、とんでもない広告効果になっている。これは新たなマネタイズが生まれたと思う。
様々な点で素晴らしい作品だった。8番シリーズはこの作品で終わりのようだが、作者の次回作であるSTRANGE SHADOWにも期待したい。



終わりに

今年のインディーゲームは豊作だなと思わされた3ヶ月でした。
目玉焼きを焼いたり猫になったかと思えば、テレビ番組発の番組や折り紙パズルゲームまで。
その他、インディーゲームでは無いかもですが、社会福祉をテーマにしたゲームは相当食らいましたし、オールタイムベスト級の出会いでした。

ざっと見てみても、メジャーでボリュームの大きいタイトルはユニコーンオーバーロードくらいですね。おそらく7-9月も大きいタイトルはそこまで無さそうかなと思うので、引き続きインディーゲーム中心に遊ぶことになりそうです。
かなりインディーゲームの勢いを感じているので、今年下半期も楽しみです。


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