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土砂災害の仕組みと対策

冒頭

どうも、たなかです。

日を追うごとに
熱海市の安否不明の人数が増えています。

自衛隊など、懸命な捜索活動が続いており

一人でも多くの方々が
ご無事であることを願うばかりです。

さて、これから
梅雨の末期に差し掛かろうとしていますが

梅雨明けした沖縄・奄美以外の
日本各地で大雨の可能性があり

今後も土砂災害が発生する確率が高いです。

ちなみに、去年の土砂災害発生件数は
国土交通省の調べによりますと

1319件

平成27年〜令和元年の期間を年平均すると

1849.8件

日本のほとんどの土地は山で

さらに、多雨地域ですから

これだけの数が発生するのもよくわかります。

ですから、皆さんが今後被害に遭わないために

今日は「土砂災害の仕組みと対策」
について書いていこうと思います。

土砂災害の仕組み

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土砂災害はこのように
大きく3つのタイプに分かれます。

順を追って丁寧に説明していきますね。

①土石流タイプ

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こちらは
今回、熱海市で起こった土砂災害に該当します。

大雨や長雨などが原因で
地中にたっぷりと雨水が含まれ

その水の重さに耐えきれず山や崖が崩れ
土砂が傾斜地の低い所に流れてくる現象です。

土に水分を大量に含んでいるため
泥のようになり、破壊力が大きくなることに加え

傾斜地が大きい所で発生しやすいため
土砂が流れるスピードが速くなります。

そのため、人命を奪い
建物をものともせず破壊してきます。

②崖崩れタイプ

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崖崩れは急な斜面が突然落ちてくる現象です。

雨水が崖に大量にしみこんできたり

地震の揺れなどが発生の原因となります。

土砂災害の3タイプの中で
最も瞬間的に発生してしまうことが特徴で

崖の下にいる人が
逃げ遅れるということが往々にしてあります。

西日本豪雨の時も
崖崩れが原因で尊い命が奪われました。

③地すべりタイプ

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地すべりは

比較的ゆるい傾きの斜面地で
雨や雪解け水が地下にしみこむことによって

広い範囲にわたって
地面がすべり落ちていく現象です。

地面ごと、かたまりのまま動くため
はじめは目に見えずわかりづらいのが特徴です。

目には見えないほどゆっくり
長い期間をかけて徐々に動くパターンと

地震などがきっかけで
突然起こるケースもあります。

土砂災害の対策

日本は土砂災害大国(土砂災害危険箇所数は全国で約21万箇所)ですから

今後もうまいこと
共存していかなければなりません。

では、どのように共存していけばいいのか?

大きな所では
国が砂防ダムなどを作ってくれたりと
環境の整備はお任せするとして

必要なのは、個人的な対策です。

まずは

自分の住んでいる土地が
どういう環境の中にあるのかを把握すること

例えば、ハザードマップを見て

土砂災害警戒区域を隈なくチェックしたり

避難所を確認するにしても
避難経路が最も安全なルートはどこなのか

これらを把握することが始めの1歩です。

土地の特性を知った上で
どういう災害が起こりやすいかを把握しないと
最適な対策ができませんからね😌

次に

キキクル(危険度分布)のチェック

キキクルは
気象庁のHPで誰でも閲覧することができます。

皆さんのお住まいの街に設定してもらい

なんかやばそうだな…
というときにチェックしてみてください。

見方は

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このように本のマークに書いてあるので
お時間のある時に一度覗いてみてください。

できれば
このページをお気に入り登録するか
ホーム画面に追加していただくと

わざわざ検索しなくてもいいのでおすすめです。

最後は

避難のスイッチを決める

これは何度もお伝えしていますが

あらかじめ
避難のタイミングを決めておくことが大事です。

災害時に、瞬間的な判断に頼ると

間違いなく
「正常性バイアス」に陥ります。

正常性バイアスというのは
わかりやすくいうと

「まあ、この程度なら大丈夫でしょ」
「お隣さんも逃げてないことだし、まだ大丈夫だね」

人間の脳にはこのように
できるだけ安心できるようにプログラムが刻まれています。

これは判断を誤ってしまう原因に繋がります。

そうならないためにも
避難スイッチの目安を決めることです。

ぼくの場合だと

在宅避難や垂直避難ができない場所にいる時

避難警戒レベル4相当の
「土砂災害警戒情報」
が発表されたタイミングを

避難するスイッチと決めています。

ご高齢の方やお身体が不自由方は
土砂災害警戒情報の発表がある前に

速やかに避難所へ駆け込んだ方がいいです。
※在宅、垂直避難ができる方はステイです

要するに
自治体からの避難指示を待たないこと。

あなたやあなたの大切な人の命を守るために
早め早めの行動を心がけてください。

☝︎避難情報の取扱説明書☝︎

最後に

今日は
具体的に土砂災害の仕組みと対策について
書いたので、長くなってしまいましたが

ここまで読んでいただきありがとうございます。

みなさんの行動が
誰かの命を守ることに繋がります。

とても勇気のいることですが

思い切って行動してみてください。

下に参考になるサイトのURLを貼ってますので

ぜひ、有効活用してみてください。

この記事が
少しでも皆さんのお役に立てたら幸いです。

では、また。



以下、参考記事

☝︎キキクル(危険度分布)☝︎

☝︎政府広報の土砂災害に役立つ情報☝︎

☝︎避難情報☝︎

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