見出し画像

61歳FIRE生活 #4:56歳の投資初心者をFIRE生活に導いた2冊の本と成果

2023年12月現在、5年間の投資累計で、ずいぶんな含み益が積み上がった。
目標としていた年間200万円の不労所得もクリアしたが、明らかに出来過ぎな気がする。

そもそも、円安による追い風が凄かった。
あまり調子に乗らないように心がけよう。

でも、61歳で遅いFIRE生活を実現し、日々不自由ない生活ができているのも事実だ。


MAX7年間で、年間200万円を稼ぐ投資を目指す

5年前、56歳で転職内定には成功したが、転職しても働く期間は長くとも63歳までと決めていた。

それまでにFIRE生活を実現する必要がある。長くて期間は7年。(実際には61歳で退職したので5年間だったが)

転職を目前にして、退職金や年金制度、投資に関する書籍を読み、ネットで情報を集めた。これからの長い老後を生き抜くための大切なことなのに、何も分かっていない自分に驚いた。

なぜ、もっと早くに金融の知識を身に着けなかったのか、後悔しかなかった。今にして思えば、FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格を趣味で取得する友人が多かったのもうなづける。

幸いにも、65歳からは公的年金で、それなりの生活は維持できる。
世間では色々言われる年金問題だが、長生きリスクの時代、死ぬまで保証される日本の終身年金制度はありがたい。

課題となるのは、60歳以降の引退日から65歳までの無収入期間と、65歳からの余裕ある生活に向けた不労所得の獲得

即ち、最終的には毎年200万円を、投資から捻出できるようにとの、大きな目標を設定した。

退職金や企業年金制度は早めに調べておくべきだ

僕の投資バイブルとなった2冊の本

その中で、僕の現在の投資スタイルに繋がった2冊を紹介したい。

◎ウエルスナビ創業社長 柴山和久氏の著書
「元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法」

◎ペンシルベニア大学大学院教授 ジェレミー•シーゲル氏の著書
「株式投資の未来」

ウエルスナビでの投資の良し悪しは別にして、著者の経験談をベースに、投資の基本である長期、積立、分散をとても分かりやすく説いてくれる。
僕の投資の基本スタイルを決定づけてくれた一冊。

「株式投資の未来」は、少々古い書籍であるが、まさに目から鱗の数々。
現在でも十分通じる投資への向き合い方を、豊富な具体的データとともに学ぶことができる。
特に「企業(業種)の成長とリターンに相関関係はない」は、衝撃であった。

流行り物は追いかけるな、である。

もっと早くにこの書籍に出会っていたらと思わせる一冊。

長期・積立・分散

FIREへと導いてくれた投資スタイル

これまでの僕の投資活動は、日本株の個別銘柄を中心に、僕が漠然と持つ企業イメージとメディアのニュースを基に売り買いしていた。勝ったり負けたり、大損はしないものの極めてリスキーな投資手法だった。

これらの個別株を整理し、NISA・ideco・特定口座をフル活用して、全世界株式インデックスファンドと米国株式S&P500 インデックスファンドを中心にしたポートフォリオに移行した。

因みに、債券ファンドやREITなどは買わなかった。

外国債券は期待リターンと為替リスクを鑑みると魅力には感じなかったし、前述の「株式投資の未来」の、長期での株式投資は債権投資のリスクよりも結果的に低くなるという記述に納得性が高かったから。

REITは、暴落時には、結局株式と同様の動きを示すように感じられ、リスクヘッジにならないと考えた。

かなり勇気が要ったが、預貯金も一部取り崩しながら、毎月の給与の大部分を定額で自動的に積み立てていくスタイルを取った。

幸か不幸か、まもなくコロナ禍がはじまり、飲み会はなくなり、旅行にも行けなくなった。コロナ禍が、僕の投資資金需要を支えてくれた。

投資のほぼ全てを外国株式にした理由は、手元の現預金と持家と言う不動産は円資産なので、為替やインフレを鑑み、ドル資産と円資産で均衡がとれるようにした。

現在の投資成果

この新たな積立投資を始めて、ほぼ5年が経過(2023年12月現在)した。

コロナ禍という、とてつもない特殊要因と円安という恩恵に預かってではあるが、現在までの5年間で、総投資額に対する含み益は+60%となっている。

結果としての含み損益だけを見れば非常に順調だが、コロナによる大暴落や日々の上げ下げは、かなりきついものがあった。

マイナスの数字を見るたびに投資をやめたくなった。バカなことをしたと思った。売却しないまでも積立を止めたくなった。

それでも、何とか持ちこたえて、積立を継続している内に、複利効果で徐々に含み益が増え始めた。

昨今の株式相場は、明らかに出来過ぎの感もあるが、FIRE生活への目標額はまもなく達成の見込みだ。

今後の投資活動

長期積立の重要性はわかっていても、この5年は長かった。我ながらよく耐えたものだ。今後は徐々に積立額を減らしていき、預貯金と投資の比率が50:50になるところで着地したい。
そして積み上がった投資信託そのものは維持し、複利での成長を楽しみにしたい。

因みに、現在も少額だが、日本株個別銘柄の売買は行っている。
自分がお世話になった会社や事業に投資するのは、楽しい。

株を持つと、やっぱり企業業績も気になる。日々新聞を読み、決算情報を確認することで、話題が豊富になり経済にも強くなる。

これからも変動激しい相場が続くと思うが、僕にとって株式投資は、趣味と実益、そして還暦FIRE生活への刺激を兼ねたとても大事な活動になった。

第5話につづく

[61歳FIRE生活]
#1:役職定年後の生き方を考える…惑う56歳
https://note.com/yuruyuru360/n/n429a0e9dbc87
#2:56歳で選んだシニア転職と老後の対策…今やるしかない
https://note.com/yuruyuru360/n/n570a020157f5
#3:56歳役職定年後に挑む、転職市場の実態と成功の秘訣
https://note.com/yuruyuru360/n/n141c24bdf24b
#4:56歳の投資初心者をFIRE生活に導いた2冊の本と成果
https://note.com/yuruyuru360/n/n1ddb8309b2be
#5 :57歳シニア転職先での現実と学び...燃え尽きた
https://note.com/yuruyuru360/n/naed117f418e9
#6 :引退&専業主夫を決意させた「DIE WITH ZERO」で自由に生きる
https://note.com/yuruyuru360/n/nd71ac54682f1

#note #人生 #定年 #退職 #引退 #転職 #還暦 #投資


この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,489件

#お金について考える

37,410件

記事を読んでもらえたことが素直にうれしいです。この記事が何かのお役に立ち、サポートいただければ感無量です。 これからも、アラ還パワーで元気が出る記事を発信していきます。コメントや他メディア(Xなど)への引用も、ぜひお願いします。