ブランクを埋めたい
小学生から大学までは。習い事や学校教育のおかげで、英語はわりと身近な存在だったように思う。
しかし社会人になってから、環境は一変する。日常で英語に触れる機会など、意識的に作らなければほぼない。まともに英語に取り組んだのは、もはや覚えていないくらい昔のことで。ハリーポッターの最終巻の日本語訳が待ち切れず、英語版を取り寄せて辞書を片手になんとか読み切ったのが最後だ。
そんな生活だったにも関わらず、年明けに思い立って「宮島を英語でガイド」というレッスンに申し込んでしまった。
仕事柄、宮島に足を運ぶ機会はたぶん普通の人よりは多い。だというのに、宮島の歴史や情報に関して詳しい知識は持っていない。ほんの少し知っていることといえば、おすすめ撮影ポイントや美味しいもののある場所くらいだ。
また七五三で着物姿の撮影をしていると、外国の方から声をかけられることがよくある。しかし詳しい説明をするだけの英語力も無く、そのことについて残念な気持ちがいつもどこかにあった。
そういった理由から、「英語と宮島について一緒に学べるって、一石二鳥でいいんじゃない?」と安易に申し込んではみたものの…
初回レッスンに行って、猛省した。
一石二鳥どころではない、逆だ。考えてみれば、それが当然である。両方を学びたいのであれば、努力が二倍必要なのだ…と痛感させられた。そうでないと、このレッスンにはついていけないだろう。それくらい他の受講生の皆さんはスラスラ英語が出てくる。
幸いなことに。話すスピードは速いけれども先生の英語は聞き取りやすく、また平易な言葉を選んでいるおかげか、集中して聞いていれば話していることはある程度理解できる。
しかし自分が話すとなると、別である。学生時代にレッスンに通っていた時とは違い、英語で誰かと会話をすることなんて20年近くほぼ無かった。英語で喋る機会なんて宮島で話しかけられた時の、しどろもどろの会話や。台湾の空港で降りるバス停を間違えて、「最短で第1ターミナルに行く方法を教えて欲しい」と頼み込んだ時くらいだ。
おかげで単語は頭に散らつくものの、文法となると絶賛脳内迷子中で。会話の途中で記憶をさらって頭をかき回しているうちに「あー…うー…えー…」と、日本語すら不自由になってしまう始末。
という訳で、2020年の目標は英会話の上達だ。
今年チャレンジしたいことが仕事でもなく趣味でもなく、まさかの英会話だとは。去年の自分もお正月の自分もまったく想像していなかった事態なので、我が事ながら正直びっくりしているけれど。ちょうど良く我が家には、英語関連のテキストが何冊も眠っている。10年程前にフルタイムの仕事を辞めることを考えていた時、「転職を考えるなら、何か勉強でも…」とCD付きの参考書を揃えたからだ。
数ページめくって飽きたこの本達が時を超えて、今度こそ役に立ってくれるだろう。きっと、メイビー。(やや弱気)
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