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変な柄の靴下が履きたい

昔から変な柄のニットとかパンツとか、わりと好きだ。柄on柄にも憧れる。でも全然似合わない。無地のシンプルな紺や黒のニットを着ていると「似合うね」と言われがちなので、そういう柄が似合うタイプとは対極にあるのだと思う。

しかし最近コンタクトからメガネに変えたことで、光明が見えてきた。「変なメガネをしていれば、変な柄も靴下くらいならいける気がする…!」と閃いたのだ。

最近変えたメガネというのがこれ、ジョン・レノンよりさらにふた回りは大きいのではないかという丸メガネ。かけていると伊達メガネと思われがちなのだけれど、がっつり度が入っている。

そして、このメガネ。ファッションでかけていると思われたりもするけれど、意外と実用的なのだ。

大きめ丸メガネの良い所は、視野を広くカバーしてくれる点だ。それまで持っていたメガネは階段を降りる時に不便を感じていた。通常のメガネの幅だと、ちょうど足元が目と顔の間にできる隙間になってしまい…かなり不自然に首を傾けないと足元がレンズの視界に入らない。それが嫌で、メガネは家の中でしか使っていなかった。

しかし丸メガネに変えて感動した。普通に軽く視線をやるだけで、ちゃんとレンズの視界内に足元が入っている。もう足元を踏み外すのでは…と怯えることもないのだ!

それから丸メガネは真面目さを軽減してくれる。

わりとうっかり者で粗忽な所がある方なのに、普通のメガネをかけると教師風味になるというか…外見が性格とは真逆な方向に引っ張られる。でも丸メガネだと、程よく真面目で程よく抜けた雰囲気になって。キリッと感がないので、妙に落ち着く。
 

…と、話が少しとんでしまったが。このキリッと感のなさが変な柄に対する許容範囲を広げてくれると思ったのだ。

という訳で、メガネを買った足でそのまま靴下も買いに行った。向かうはH&Mのメンズコーナー。変な柄の靴下が欲しければここがおすすめだ。レディースにはないのに、なぜかメンズには心惹かれる靴下が揃っている。

これこれ、変な柄のソックスとはこういうやつだ。寿司柄のソックスなんて、まさに色といい柄といい理想的だ。

欲を言えば、こんなニットが着こなせる人になりたかったのだ。でも若い頃も今も、どう頑張っても似合うように着られる自信がなかったから諦めていた。だけど丸メガネという装備を手に入れた、今なら…靴下くらいは許されると信じたい。

さっそく履いてみた。

好きなものを身につけるというのは良い。ウキウキと浮かれた気持ちが湧いてくる。足元は寿司柄の靴下で顔は丸メガネ、胡散臭さが増している。胡散臭い、これは今までの自分にはなかったステータスだ。ちょっとしたコスプレ気分だ、楽しい。


願望が、またひとつ昇華された。

歳を重ねて学んだのは、やりたいことは少しでも若いうちにしておこう…ということだ。洋服であれば、似合うものも変わってくる。もう10年後には、さすがにこんな格好ができる自信はない。何処かへ行くにしても、体力だって予想以上に落ちる。

「いつでも1番若いのは、今」なのだ。人には、"今"しかないのだ。

20代の頃は「明日出来ることは、明日すればいい」なんて嘯いていたものだけれども、今は違う。今出来ることは、今のうちにしておきたい。その方が、きっと後悔が少ないから。



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ユルリラム
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