物撮りは、Don't think, feel. 方式で
物撮りって、人物を撮るのとはまた違った視点が必要とされるので…
どちらかというと、苦手だなぁって感じていたりします。
もちろん、テーブルフォトの本に目を通したり。
他人の素敵な写真など、意識してみるようにはしているけれど。
「こう撮って欲しい」ではなくて。
「お任せするから、あなたのセンスで素敵に撮って欲しい」なんて。
そんな風に言われて、「はいはい、どうぞお任せあれ!」と
スッパリ言い切れる程には…なかなか自信が持てないわけです。
でも、そう頼まれたからには頑張りたい。
内心では「うぇーん、無理無理!」とか半泣き状態でも、良いとこ見せたい。
おだてられたからには、木に登りたい。
そういうタイプなんでしょう…。
そんな豚さんが、何とか木に登ろうとして。
辿り着いた所が、Don't think, feel. でした。
頭で考えよう、セオリーを思いだそう…というのを止めて。
きっちりイメージを決めてセッティングしなくてもいい。
頭で答えを出さなくてもいい。
そんな風に、ざっくり考えを切り替えて。
閃きがあれば、それに近づくように。
なければ1つ1つ、どこにしよっかな~と適当に置いてみて。
ファインダーから覗いて、「有りか無しか」の判断をする。
完全に無しなら振り出しに、そうでなければ微調整。
配置をずらす・余白を作るor埋めるなどで、バランスを整える。
そうやって難しく考えずに感覚のままに動いていれば、
気がつくと自分にとっての「有り」に辿り着いている…
それが、Don't think, feel.方式!
正解を導き出さなきゃ…という意識が薄れていって
自分の好きを探す、ワクワクなチャレンジに変わっていて。
楽しんでいるうちに、ちょっぴり苦手意識も薄れてくれる。
ふふ。物事って、気の持ちようなんですねぇ。
そういえば初めて自分のカメラという物を手にした時から、
構図については感覚に任せる方で。
しっくりくるかどうか、それが全て。
自分にとっての正解は、自分が知っている。
そう思いながら、自身の感覚に信頼を置いてシャッターを切ってきました。
頭を使う所、感覚に頼る所。
カメラは、写真は、その異なる2つのバランスを取りながら
やる必要があるのが面白い所ですが…
頭に寄ろうとしすぎて、少しこのバランスが崩れていたのかも知れません。
写真を撮る上で、当然ある程度の知識は必要な訳ですが…
"どう撮るか"という感覚的な部分こそが、撮り手の個性でもあって。
写真の根源的な楽しさも魅力も、"何を選択するか"にある。
そしてそこに共感して下さる方がいるから、依頼を頂ける…
当たり前の事かもしれないけど、忘れないでおこう。
そんな風に思いました。
ただ、もっと頭も使えるように…
ちゃんと物撮りの引き出しも、増やしていきたいですけどね!
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