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凹凸激しい縦じま模様?:中央北部中山間地域【都道府県シリーズvol.7鳥取県part2】

鳥取県は地形的な特徴から13か所に区分してます(私個人の見解です)。
前回までは鳥取県南東部の高山地域についてお話ししてきましたが、今回からは中央北部の中山間地域(下図の)です!

鳥取県_区分_番号

スーパー地形(カシミール3D)より抜粋
なおカシミール3Dは元データとして国土地理院の「電子国土」を使っているそうです(出典:国土地理院ウェブサイト
※トップ画像や以下の地形・地図画像すべて引用もとは同じです。

凹凸が激しい!

さっそく地形図を見てみましょう。

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だいたい、この範囲がです。
東の湖山池(こやまいけ)と西の東郷池(とうごういけ)に挟まれた沿岸付近の地域。
全体的に起伏が激しいイメージですよね。
南北方向に伸びる谷地形が特徴的です。

では、地質を見てみましょう。

地質図を見てみよう

またしても、2つの地質図をまたぎます(笑)
まずは東側の地質図です。

地質図_02
20万分の1地質図幅「鳥取」:地質調査所 より

緑線の内側(北側)が、だいたいの⑤の範囲。
赤色・緑色・薄茶色・茶色の柄模様・灰色・白がありますね。

まず赤色。これは恐竜がいた最後の時代である白亜紀後期の花崗岩で鳥取花崗岩と名付けられています。

次に古い順から緑色・薄茶色・茶色の柄模様で、これらは玄武岩・安山岩・流紋岩などの溶岩凝灰岩です。
時代は新第三紀中新世から鮮新世(約2300万年~258万年前)です。

つまり、約7000万年前あたりに地下深くで冷えて固まった花崗岩が、約2300万年前までの間に地上に出て、その上に溶岩や凝灰岩が堆積したと考えられます。

その上は約2万年前から現在までの地層で、白が河川の堆積物、灰色が砂丘堆積物です。

地質図_04
20万分の1地質図幅「松江及び大社」:地質調査所 より

西隣の地質図です。
色は違いますが、ピンク色が鳥取花崗岩
茶色系の地質が新第三紀の溶岩や凝灰岩ですので、東と同じ地質ですね。
また青灰色のと書いている地質は砂丘堆積物です。

地形と地質を比べる

では改めて地形図を見てみましょう。

画像5
地質図_02

こうやって見ると花崗岩や火山岩類の分布地が山になっていますね。
それと真ん中の谷が何本も並んでいる地域は特徴的で面白そうです。
ここはメイン河川として河内川(こうちがわ)が流れているのですが、鳥取県や国土交通省のサイトでも歴史に関する情報は見つけられませんでした。

でも逆に考えれば、色々と自分なりに探求するのは楽しいので、今後記事にできればと思います。

今回はここまで!
お読みいただきありがとうございました。


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参考文献

村不二雄・坂本 亨・山田直利・猪木幸男(1974)20万分の1地質図幅「鳥取」,地質調査所.

坂本 亨・山田直利・須田芳朗(1982)20万分の1地質図幅「松江及び大社」,地質調査所.

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