【夢日記】公開オーディションと昔の彼氏

テレビの画面に、あまりきれいとは言えない歯が映っている。
歯並びはいいけれど、全体に少し黄ばんで、上の前歯の間は黒ずんでいるよう見える。
彼女は、この審査を通過したようだ。

私もオーディションに参加していた。
1人目の彼女は、思ったよりか歳を取っていた。
さっきは口元しか分からなかったけれど、黒い長い髪をポニーテールにしていて、サイドは剃り込んであった。
華奢というより、がりっと痩せた体に明るいピンクのミニワンピを着ている。
2人目の女性も若くなく、黒髪のおかっぱ頭に青い服を着ている。
私は3人目だった。
小室哲哉が審査員で、真ん中の台のようなところに指を組んで腕をのせて座っている。
それから、私たちはテレビの収録スタジオの隅に集められた。
ここから中央に向かって歩くようにいわれる。
私たちは、順番に、まるでモデルのように歩いて行った。
スカートの長さが、気になるらしい。
歩きながら、1人が難しい話を始めた。
親は広い土地と建物を所有していて、自分たちは世帯分離したけれど、思ったようにうまくいかなかったと。
分離するために、土地に新たに上下水道を引いたけれど、工事がうまく進まなくて、何度も追加で予算請求をされているらしい。

昔の彼氏とどこかに遊びに来ているようだ。
暖かい照明の下で、何かスイーツを食べながら話している。
とても楽しくて、まだ帰りたくないけれど、帰ろうと言われてしぶしぶ彼の車に乗った。
高速のようなところで、道が二つに分かれて、彼の車は右手のゆるい上り坂になっている方へ進んだけれど、ゆるやかに下っていくとすぐその先で、もうひとつの道と合流した。
車の中で楽しく話していると、テレビで見たちょっとしたアミューズメントがあって、寄ってみることにした。
ピンク色の照明の下、細長い道沿いに、かわいい回るコーヒーカップみたいな乗り物やプリクラ、ゲーム機があって、遊んでいる人がいる。
リカちゃんの着せ替えの実写版があって、コスプレでプリクラが撮れるらしい。
画面の前の台に白いウエディングのような衣装が無造作に置かれていた。
白い服に青いベルトや青い石のついたネックレスが付いている。
彼は撮ろうと言って、服を掴んだ。
私も服を手に取り自分の体に当ててみたら、とてもじゃないけれど小さくて、着られそうにない。
すると、白髪の上品で活発なおばあさんが来て、自分で持ってきたらしい透明な袋に入った青い石のついた金色のネックレスを仕切りに私に見せる。
いつの間にか彼は出口の方にいて、私に車に戻るようにいう。
店の外に出ると、そこはもう家の近くだった。
彼にもう近いから、歩いて行くというと、彼は一緒に来るという。
私は小さなマンションだとか、広い部屋を借りてしまって無駄に部屋が余ってるとか、そんなことを言い訳みたいに話している。
同じマンションに住んでいるらしい黒いトレンチコートを着た若い男性が3人、私たちの前を通って、黒いドアを開けて中に入って行く。
彼がドアを開けてようとしても開かない。
指紋認証になっているから。
私が細長いドアノブを掴んでドアを開けると、エントランスのソファには、すでに数人が休んでいた。
コンシェルジュの前を通り過ぎると、帰ってきたなら、挨拶ぐらいしなさいと叱られた。
私はただいまと言って、彼に空いている椅子に腰掛けるよう促した。
ロビーに置かれたコーヒーを飲んでいる。
確か上の方にもカフェがあって、お茶が飲めるというと、エレベーターに乗った。
12階で降りると、コーヒーが飲めるラウンジと甘味茶屋があった。


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