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意見の相違が発生 どう向き合う?

ゆーです。

突然ですが、研究者って割と“1人”で動くことが多いです。
もちろん企業によっては、チームを組んで一つの課題に取り組むケースもある。
なんですが、そうは言っても進捗を共有しあったりしたとて、実験をするのは自分
共有するデータの“幅”とでも言いましょうか、細かいもので共有するほどでもない事なんかもあります。
チームによっては自分で考えて進める部分が、多くを占めるパターンも少なくないかと。

こういうのって別に研究者に限らずの話だとも思います。
そこでです。
今回、何が言いたいかと言いますと、進捗を共有したりすると今後の方針の話し合いでズレが生じることがよくあります

ん?どういうこと?

例えばですね、自分は「もうここまでやれば、あとは特許書いて、論文書いて、公に出す方にシフトして行った方がいいな。」と思ってるのに、「いやぁ、ここがよくわからんよねぇ。もうちょっと検証してみてよ。」みたいなことを言われる時です。
特にこれを自分より権力のある人に言われた時、…どうします?

反論があればするという人もいるかと思います。
あるいは、考える方がめんどくさいから、もう何も考えず従っておいて進めるパターン。
問題は後者のケースで、進めても進めても納得してくれず、「もうこれ以上は無理じゃないですか?いい加減、(体力的ではなく精神的に)実験するのも疲れました…。」となる時です。
現場でやってる自分の感覚では、もうこれ以上、力を注いでも徒労に終わる可能性の方が大きいと肌感覚でわかってるような感じです。

こういう時、まあぁぁぁめんどくさい。笑
特に、自分は成果が欲しくて急いでいるのに、上司がのんびり屋さんであったりとか時間があり優先順位も高くないと、細かい部分をずっと気にするケースは多々ある。

いったいどうしたらいいんでしょうかねぇ?

簡単なところだと、“元々考えていた反論を改めてしてみる(実験するぐらいなら、もはや議論した方がマシという考え方)”とか、“指示された検証を全てやってしまい、無理だということを見せつけて説得する”の2本が多いですかね。

でも、頭の切れる上司ほど、こんなんで納得しないんだよなぁ(経験あり)。笑

ここからボクが過去にとっていた方法と、現在とっている方法を紹介してみます(全部で3つ)。
役立つかわかりませんが、もし「お、使えるやん?」となれば幸いです。

一度無視してみる笑

1つ目が過去に学生の頃、使ってたもの。
“とりあえず、指示を無視する。”
…過激だなぁ。苦笑
もちろん、ちゃんと理由はあります。
謙虚に物事を考えてるつもりです。
ただ一方で、自分のやってる研究ぐらいは自分が一番理解していないといけないのも間違いない

で、です。
無茶を言われると「はい?そんな事言われてもできるわけもないし、どれだけ時間がかかるかわかってますか?もっとやるべきことありますよね?」と、いち研究者として強く思う(言いませんよ?笑)。
後輩の指導なんかもしてたので、その後輩にとって辛い時は「あの人あんなん言うてるけど、君の時間がもったいないから、やらんでええよ」と、平気で言ってました(先生ごめんなさい、従順でない上級生で)。

無論、やらない以上、もっとやるべき大事なことを提示もしましたし、ガンガン研究自体は進めてました
やらないと決めた以上、もう当該の件を議論をしなくていいほどに新しいデータを持っていって話をすり替える作戦です。笑
先生によっぽどのこだわりがない限り、これで忘れていただけました。

たたき台を見せてみる

こちらも学生時代に使ってたもので、たたき台を作って持っていき、無理やり話を進めてしまう。
これは、たまにうまくいきました。
先生に埋めてほしい部分(紙の上でとかではなく、作業としてです)を作ってしまい、人の余白を埋めたくなる心理に訴えかけるというもの。
ただ、これまた頭のキレる人には通用しない。
余白とか関係なく、「いや、だからね、ここをやってくれないと、そもそも進められないよね?」と返されて終了―――。
…つっら。苦笑
まぁでもたまには使える方法だと思います。

とにかく聞く!

最後に3つ目。
今、やってるものです。
言葉にすると、とかく簡単。
“ヒアリング”です。
相手が何をして欲しいかを、細かいところまで深く聞き、そこだけは必ずやる代わりに別の進め方を提示して、win-winを目指すというもの

言うは易し。
単に聞くだけでは、同じ指示を繰り返し聞くだけなので意味がありません。
そんなもの前から聞いてるものと何も違いはありませんし、やることが変わらなくなってしまう。

そういうことではなく、言葉にされていないことを引き出して応えるということ
上の例で言うと「先生は論文を出したいのではなく、次の研究に繋がる新しい現象を確認したいだけ。それなら今やってることに拘るのではなく、別の新しいものを提示できればOK。」という感じです。
もちろん、できる人の深くにある欲求というのはなかなかのレベルのものなので、応えるのは難しいかもしれない
でも、自分自身が無駄を感じてることをするぐらいなら、目の前のものを一気に片付けて、なおかつ代わりのものを提示するのが、ボクのやり方です。
スピードも上がるので、成果も出て、次へのチャレンジもしてで、色々と良いことづくめかも?


以上が、ボクの戦い方(?)です。
そもそも、身近な人と戦うこと自体、無駄なことなので、できるだけすることなく円滑に進めたいですね。
でも、仕事をしてると意見の相違が出るのもよくあること。

主体性を失わずに、本来向き合うべき目的に向けて進められるよう工夫していきたいものです。
ご参考になれば。

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