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コミュニケーション能力、とは?

ゆーです。

「博士号を持った人間は、コミュニケーション能力に乏しい」というイメージの方が、いるとかなんとか(キャリアに対する講義を聞いて、初めて知りました)。

自分の身近な人で、そういう人が少なかったので全くと言っていいほど意識してなかったですね。
もちろん、我が強いとか、人との距離感を間違えるとか、思い込みが激しいとか、ネガティブだとか、色々あるとは思うんですけど、これらは別に博士に限ったことでもなければ、理系に限ったことでもない。

なので、研究者、特に博士号を持った人のコミュニケーション能力が、特段劣ってるなんてこともないと思います。
(研究とか科学の話になると急に語り出してしまう癖のある人なんかは、多いかもしれません。笑 でも、これってアーティストの方が、音楽の話になると語り始めるのとそれほど大差ないはず…。)

そもそもコミュニケーション能力ってなんなんでしょう?
ボクもそうですが、「私、人見知りなんです…」って人が、全然話せない人かと問われると、そんなこともないじゃないですか?
(たまに、本当に苦手な方もいるので注意は必要です!)

そうなんです、みなさん言ってもなんだかんだ話せる。
じゃあ、コミュニケーション能力ってなんだ??

ここからは、ボク個人がコミュニケーションにおいて「この人、話しやすいなぁ」と思う人を書いていきます。

一番、重要視してるのが、”行間”です(ボクの記事を読んでいただいてる方には「またか笑」って感じかもしれません笑 でも、いつもと少し毛色が違います!)。
もう少し、別の表現をすると、相手が何を言いたいのかを会話から汲み取れる人に対して「話しやすいな」と感じます

研究者なので、それらしい例え話をしますね。
後輩が、これから仕込むであろう実験の計画をノートに書いている真っ最中。
そこで、ボクは彼を指導してる者として尋ねます。

ボク「いま何してるの?」
後輩「ノート書いてます!」

…ちがーーーう!
それは小学生でも見たらわかる!
そんなことは聞かないよ!

そりゃね、ボクが嫌味たっぷりな先輩なら、「ノートなんてもっとササっと書いて、さっさと動けよ?」という意味を込めて「何してるの?」と言うかもしれません(ボクは言いません笑)
そうでなければ、見てわかることってわざわざ聞かないんです

次に、同じケースで別の後輩に同じことを聞いてみました。

ボク「いま何してるの?」
後輩「昨日話してた方法を検討してみたいんで、そのために必要な化合物を作ろうとしてます。」

ありがとう!!
そう、そういうの知りたかった。
ボクの質問の意図は、「研究全体を見て、その中で君はどういうところにアプローチしてるの?進捗どう?」ってことです。
一発で状況を教えてくれて、テンポよく会話が弾みます。
指示もしやすいですし、1つ1つの内容につまずかない。

ボクの重視してるコミュニケーション能力はこういうものです。
決して、1を聞いて10教えてほしいわけじゃない。
1に対して1でいい。
ただ、何を聞いているのかを察知して、的確に応えてほしい。

ボクも先生に怒られた時がありました。
「お前は、こっちが聞いてることとズレたことを答えることがある。相手にイラッとされる可能性があるから、なんとか直せ!」と。

学会とかで、質疑応答の時間ってありますが、ああいうので見当違いのことを答えてしまうと、場の雰囲気が物凄いことになるんです。
本質を考えて、的確に応えられるよう訓練しましたね。

まぁ?日常の会話では、そんな少しズレたぐらいで怒られたりしませんよね。
でも相手の言いたいことを汲み取って、リズム良く会話ができる人の方が話しやすいですし、好まれる気がします。

といっても、人間なにを考えてるかは人それぞれ違うので、なかなか難しいんですけどね…。
でも、訓練次第で変わるとも思ってます
流暢に話すのも大切ですが、ぜひこのあたりも念頭においてみては?


ちなみに、「こんな後輩もいたよ」という話をもう一つだけ。

ボク「いま何してんの?」
後輩「ノート書いてます…ってことを聞きたいんじゃないですよね?笑」

この“笑”がついてるところがミソです。笑
彼は、「ノート書い…」ぐらいのところまで言って、「あ、ちげーな」と悟った。
が、かといって無計画で進めてたので、聞かれてることに対しての説明もできない。
てことで、笑って誤魔化そうとしました。
賢いのかアホなのか…。苦笑
かわいい後輩でしたし、ボクも笑いながら「せやな。笑 で、何してるんや?」と会話を続けてましたね。

彼、元気にしてるかなぁー

(Twitterでは、別の例え話も書いてみました。登場人物は、全員同じです。)


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