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満月珈琲店の星詠み(著:望月麻衣)

満月。珈琲。星詠み。
題名を見ただけで、自分好みの小説だと思った。

満月の夜だけ現れる「満月珈琲店」。
猫のオーナーと店員が、悩める人々を特別なドリンクやスイーツ、そして星占術で次のステップに進めるように導いてくれる。

3章に分かれており、それぞれに主人公がいるけど、すべてが繋がっているので、1つの物語をいろんな角度から見れる小説。


絶対に現実にはないお店なので、ファンタジー感が溢れていて現実逃避できる。

お話の中にはいくつかのメニューが出てくるんだけど、それのイメージイラストが巻頭に描かれている。
こんなかわいいデザートが出てきたらテンション上がるよね~と自分が注文して、目の前に差し出されたような気分になった。


星占術にも興味があるので、猫のオーナーが満月の力や惑星を使ったお話をしているシーンも読み入った。
これを機に星占術をもう少し詳しく知りたくなった。
もちろん、占いに興味ない…という方でも気軽に読める内容。


読み終わった後は、読んで良かったと思えるような温かい気持ちになった。

息詰まっている時は、自分を見失っている事が多いと思う。
1度立ち止まって、自分の本当の気持ちに気付く事で、良い方向に向かっていくキッカケになる。

そして何気なく自分がした事で、相手に喜ばれたり、それを見てくれてる人がいたり。
自分がする事はすべてこれからに繋がってるんだと思えた。


シリーズもののようなので、他のシリーズも読んでみたいな。

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