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ウイルスの次にやってくるもの~恐怖との向き合い方や学校再開後の問題を考える~

 今回は、まず日本赤十字社の「ウイルスの次にやってくるもの」をご紹介したいと思います。人から人へと広がっていく、もしかしたら、ウイルスよりも恐ろしいものとは?そして、わたしたちにできることとは?

 この動画では、手洗いを十分にすればウイルスは流れ、感染する確率はぐんと下がるけれど、心の中にひそんでいて流れていかないこと、それは「恐怖」。恐怖は人から人へと広まっていく。そして恐怖があることで、周りを攻撃したり、人と人とが傷つけあって分断が始まる。そうなると怖いから、体調が悪くてもSOSを出しにくくなることを説明しています。

恐怖に飲み込まれる前にできること

 ①パソコンやスマホ、TVを消して、暗いニュースばかりみるのはやめよう

 ②不確かな情報をうのみにしないで、立ち止まって考えよう

 ③誰にもまだわからないことは誰にもわからないことでしかない。その まま受け止めよう

 ④非難や差別の根っこに自分の過剰な防衛本能があることに気づこう

恐怖との向き合い方・距離の置き方

 ①笑顔と日常が大切。家族と話したり友人と電話をしたりして笑おう

 ②きちんと食べて眠ろう

 ③冷静に、客観的に恐怖を知り、見つめれば恐怖は薄れていくはず

 ④恐怖は誰の心の中にもいる。だから励ましあおう。応援しあおう

 動画でのまとめは、人は団結すれば恐怖よりも強く賢い。恐怖に振り回されずに正しく知り、正しく恐れて、今日わたしたちにできることをそれぞれの場所でできることをやっていこうと締めくくられています。

恐怖

今後起きうる問題~学校再開後に焦点をあてて~

 私は学校現場にいることが多いので、学校再開後に起きうる問題を考えてみました。おそらく、再開後、恐くて学校に行けない子やいじめの問題が増えると思います。そのため、恐怖について考えることは大切です。

 子どもたちの中にどんな恐怖があるのでしょうか。ちょっとせき込んだだけでコロナと言われるのではないか。友達の調子が悪そうだ。感染しているんじゃないか。自分が学校に行っている間に家族が感染して離れ離れになっちゃうのではないか。

 あげるとキリがないですが、とにかくどうなるのか予想がつかないから恐いもの。子どもは大人よりも恐怖を感じた際、それを言葉にすることが難しいです。そうなると、学校へ行かないとか、人を非難していじめる等の問題行動で表現する可能性があります。もしかしたら、学校だけでなく社会全体の問題なのかもしれません。

未然に予防、防止するためには

 子どもが恐怖を感じることは自然な反応です。それを本人や周りの大人が認め、理解することが大事です。「あなたの気持ちは〇〇なんだね」と共感し、どうしたら恐怖がなくなり安心できるのかを一緒に考えていけるとよいです。自分の身を守るために感染症対策をすることは大事です。しかし、過剰な自己防衛は問題行動を引き起こします。子どもを支える一人ひとりの大人が、恐怖と向き合い、理解し、冷静に行動し、一緒に乗り越えていこうと、温かい雰囲気を作っていくことが大切なのだろうと思いました。

参考・引用資料

日本赤十字社 「ウイルスの次にやってくるもの」

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