見出し画像

ことばの力

おはようございます。
今日からまた新たな一週間ですね!

このnoteを初めてからさらに感じていることですが、"言葉" の持つ力って、本当にすごいと思います。

"たったひとこと" が人生を変えてしまうことだってあるのです。

誰かの心を温める力も持っている。
逆に、誰かの心を傷つける力も持っている。

それは、ものすごい威力です。

ものすごい威力があるのに、一度発してしまったら絶対に取り消しができない…。
自分の放つ言葉には、繊細になろうと思います。

この言葉に救われた、とか、いつも大事にしている言葉がある、という人は、その言葉が立ち返れる場所にもなっていると思います。

私にも、ときどき立ち返る、大事な大事な言葉があります。
今日は、そんな言葉をご紹介。

社会人4年目のときに、部署を異動する私に先輩が送ってくれた言葉。

お手紙を頂き、その最後に「この詩、優乃ちゃんっぽいから」というひとことと、"詩" が書いてありました。

自分の感受性ぐらい


ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて



気難しくなってきたのを

友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか



苛立つのを

近親のせいにするな

なにもかも下手だったのはわたくし



初心消えかかるのを

暮らしのせいにはするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった



駄目なことの一切を

時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄



自分の感受性ぐらい

自分で守れ

ばかものよ



茨木のり子
詩集「おんなのことば」収録


つい、日々目の前のことに追われていると、心が乾いていくような、そんな気になることがあります。

よく分からないモヤモヤを、何かや誰かのせいにしたくなるときもあります。

また、今頑張っていることを諦めそうになるときもあります。

そんなときに、ふとこの詩の最後のフレーズを思い出すのです。

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

あとあと調べてこの詩が茨城のり子さんという方の詩だと知り、『おんなのことば』という詩集を買いました。

ときどきパラパラとめくってみますが、そのときの自分によって渦巻く感情はさまざま。

泣いたり、感謝したり、感動したり。
言葉によって、心は動かされます。


自分を勇気づけてくれるような、初心に立ち返れるような、そんな大切な言葉を、これからも持ち続けたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?