第7話 トークの長さおかしくないですか?
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美術部の部屋は案の定鍵がかけられていて開いていなかった。薄暗い廊下の中、ガチャガチャと音を立てながら扉を開ける様は、まるで悪いことをしているみたいで居心地悪い。軽快な音と共に喜多がこちらを振り返る。
「神城先輩、あきましたよ」
喜多の後を追いかけるように僕も中へと入った。夕暮れを告げるオレンジの光はもうどこにもなく、薄暗く重たい空気が部屋中に漂っていた。妙に重苦しく、不気味に感じる石膏人形が僕の背筋をヒヤリとさせている。
とりあえず電気をつけよ