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パリこでかけ アムステルダム観察編

アムステルダムを巡り、気づいた事を観察編としてお伝えしたいと思います。

◆観光立都アムステルダム

こちらの写真は運河クルーズのオーディオガイドの写真、圧巻の20ヶ国語対応です。レンブラントの家では学芸員さんが来訪者に合わせて英語・仏語・独語で説明してくれて、運河の家博物館では学芸員さんが「私オランダ語と英語しか話せ無いんです、ごめんなさい」と謝る始末。観光立都という事もあり、オランダ人は最低2カ国語、普通は3〜4ヶ国語は普通らしく、恐れ入りましたの一言です。
あらゆる国・文化・宗教・思想・セクシャルを受け入れる土壌と文化は、観光編2日目で書いたアムステルダムの都市成立背景に由来するのかもしれませんが、とにかく観光客にフレンドリーで素敵な街です。

◆Thank you ではなく Have a nice day!
アムステルダムの美術館・博物館・お店・レストランを問わず感じた事は、退館時に店員さんが「Have a nice day」「Have a good evening」と言ってくれる事。日本だと「ありがとうございました」、フランスだと「Merci, au revoir.(ありがとう、さようなら)」が一般的な退店時の挨拶ですが、アムステルダムでは皆さん笑顔で「Have a nice day」「Have a good evening」と言ってくれました。これはとてもとても気分が良いです。挨拶は強制されるものではないと思うので、観光立都アムステルダムはシステムではなくヒトで成り立っているなと心から感じました。

◆自転車天国

オランダと言えば自転車!とは聞いていましたが、政策的に自転車を交通手段として認めて普及してきた街だと現認して実感しました。こちらの写真はバス停の手前の歩道、バス停でバスが停まるので、自転車の迂回路を広い歩道内に設けています。日本ではバスルートでは自転車が通れず狭い歩道を走るしかない状況ですが、自転車を一つの交通手段と認めて共存する方法を政策的に設けていて、大変素晴らしいと思います。もちろんバスルート以外は歩道と車道とは別に自転車道が漏れなく設けられています。運河の街で平坦であるという優位性もあると思いますが、自転車を交通手段の一つとして認めた街造りを行った事はアムステルダムの素晴らしい利点だと思いました。

◆オランダ自由思想の象徴“Coffeeshop”

オランダのCoffeeshopは代名詞で、大麻を含むソフトドラックを販売・賞味できるお店の事です( 一般名詞の coffee shopとは全然違うお店です)。一定の規制を守ればソフトドラックOKなのがオランダ(詳細はwikipediaをご参照ください)。アムステルダム中央駅に近い通りでも“葉っぱ”を売っているお店がたくさんあるのは結構新鮮です。

◆マイノリティに寛容な街=ダイバーシティな街

こちらはアムステルダムミュージアムのトイレで“オールジェンダートイレ”、表示の通り全ての性の方が利用できるトイレですが、逆にこれしか在りません。
アムステルダムは2001年に世界で初めて同性婚を合法化した街であり、古くはカトリック全盛時代にプロテスタントの商人が街の運営を握り、ユダヤ人難民を受け入れ、戦後はヒッピーを擁護し、現在でもドラッグや売春等の余白を容認する背景が有るからこそ、あらゆるダイバーシティを受け入れる文化的素地がある素敵な街だなと思いました。


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