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3人の男性とまりなちゃんとの再会①_【見た夢の光景】

 どこで出会ったか私は3人の男性と出会い、仲良くなった。

 3人のうちのシルバー系の色をした人をステキだなぁと思って見ていたけど、ゴールド系の色をした人と仲良くなって恋人同士になった。もう一人の男性はブラック系の色をしていた記憶。それぞれの名前は、英字が不規則にならんだ記号みたいなものだった。それは私の頭の中に浮かんでいただけかもしれないが、どちらにしても名前の部分は空白だった。

 私たちは家を借りた。古くてボロい畳一間の部屋。古くてボロかったけれど、ベランダが広くその面全てが窓だったので、開放感があって嫌いではなかった。建物の一番東の角部屋。東にも一部窓があった。そして古いながらもエレベーターがあったように思うので一階ではなかったと思う。

 窓の外で洗濯物が揺れていた。私のマゼンタのショールも干されている。ゴールデン(名前がないのでそう呼ぶことにする)が洗ってくれたんだな。そう思いながら私は目覚めた。ショールが一部糸がほつれたのか、変形していたのが気になったが、洗濯してくれたことの方が嬉しくてそれはそのままにした。ゴールデンは仕事に行ったみたい。この部屋に私しかいない。レースのカーテン越しだけど、部屋はとても明るい。

 私は部屋を見て回った。とってもボロいので玄関のドアが頼りない。木製の薄い扉。鍵は古いスライド錠ひとつのみで、力強い人が体当たりしたら簡単に外れるんだろうなと思いながら玄関ドアを繁々と眺めた。そしてなんと、その扉には下の方に穴が空いていて小さめだけどちゃんと設計して開けられている様子だった。穴の周りが盛り上がっていてちゃんと研磨されていた。私はその穴を隠すように、黄色の花を何本かリボンで結んでその前にうまく足らせないかやってみた。なかなかうまいこといかない。何かを思いついて畳の部屋に戻ったのだけど、外で揺れる洗濯物が目について花を一旦おいてベランダに出た。

 ベランダで洗濯物の様子を見ていたら、隣の部屋の人もベランダにいることに気がついた。あ! そういえば隣にはまりなちゃんが住んでいるんだった! そのこともじわじわと思い出された。まりなちゃんとは20年来の友達だ。何年も隣に住んでいるのに全然会えたことがなかった。私は、まりなちゃんの足元で彼女の存在を発見し、「まりなちゃん!」と声をかけた。ちなみに部屋と部屋の間にはなんの仕切りもないので、行き来自由な状態であった。

 まりなちゃんも私に気づいて、ぱぁっと顔が明るくなった。まりなちゃんは私が知っている印象からはずいぶん変わっていて、なんせ髪の毛がパンクだった。色を抜いて、ドレッドのように束状になった髪の毛に藤色の飾りをつけたりして、弾けてとてもかわいかった。笑顔もとても明るかった。変化が激しいけど、彼女の明るい笑顔が何よりも嬉しかった。

 まりなちゃんのベランダは、まるでどこかの店先のようだった。彼女の趣味のものが売り物のように飾られていて、「今ね、こんなのもやってるの」といってその空間を見せてくれた。その中に見たことのある絵が描かれた本状のものがあった。私はそれにハッとしたけれど、まりなちゃんの話に耳を傾けた。その絵は、紺色の下地に黄色の短い線が3本並んで、それが三つロケット型に並んでいる絵だった。でも、見たことがあるなというだけで、それがなんだったのかは思い出せなかった。
 まりなちゃんの部屋にも入らせてもらった。うちの間取りとほぼ同じ。若干狭いと感じたけど、畳で一間あるだけだった。でもすっきりと暮らしていた。

つづく
at 20240119

〜筆者雑記〜
今回は長くなりそうなのでまずはここまでとします。続きは次の投稿にします。
読んでくださりありがとうございます。

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