『ハンチバック』世界はひとつにならない
決して後味の良い話では無いと思う。
でも、私はこれからも何度か、その物語を手に取りたいと思う気がする。
並ぶ文字はとても軽快で、
それでいて重い。
薄笑いを浮かべながら、ボディを殴り付けてくるかのような。
障害者は弱者であると、
弱者はか弱い存在であると、
そんな自身の考えが傲慢だったと知る。
背骨の曲がった私が、背骨の真っ直ぐな者より精神曲がっていないはずないだろ。
というような一文があり、ハッとした。
当たり前だが、
皆たった一人の個性を持った人間なのだ。
健常