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山口 つるとろ温泉巡り一人旅 世界遺産萩観光編

4月、未開の地山口県へ二泊三日の湯巡り旅に行ってきました。一泊目は文化財の宿、川棚温泉「玉椿旅館」、二泊目は湯治宿、俵山温泉「旅館ふじの」に宿泊。最終日の記録です。

一泊目

二泊目


山口 俵山温泉 旅館ふじの

得意の早起き、特に旅先では早寝早起きになる。朝6時前に目覚める。まずはトイレへ。

和洋折衷のトイレ!タイルが美しい。

不思議なトイレなんです。高齢者の方の中には和式がいい人もいるのかな?

朝風呂をキメにもう一軒の外湯に向かう。


山口 俵山温泉 町の湯

もう一つの外湯、町の湯は朝6時から営業。530円
入口を入ってすぐ左に飲泉所もありました。朝の一杯。たまご味で硫黄が感じられます。

こちらは内湯のみ。町の湯源泉で、白猿の湯と違います。アルカリ単純泉、ph9.9。こちらも炭酸イオン40mg超えで超ツルツルの美肌湯。源泉41度、無加温で掛け流し。こちらの方が白猿の湯よりも硫黄の香りが強く、より温泉ぽさが感じられます。女将も町の湯推しでした。

湯上がり散歩。

廃業した富士屋玄関

富士屋さんは俵山温泉唯一の内湯のある(それも足元湧出)旅館でした。かなり前に廃業されてます。泊まりたかったな。涙
女将によれば、42軒あった宿も今は17軒まで減ってしまったとのこと。今は2軒の外湯も前は3軒あったそう。

朝食。

絶品。高齢者の宿泊者が多い為、ごはんは柔らかめ、おかずも柔らかいものが中心の優しい食事です。

つやつや柔らか銀シャリ

食事がホントに美味しいです。食事にフォーカスした記事はこちらで。

【旅館ふじの】
1泊2食9000円(税込) アメニティは浴衣のみ。別途外湯料金がかかります。Wi-Fiなし。旅割対応なし。

チェックアウトして、最終日は観光中心。山口で一番行きたかった温泉にも行きます!

山口 湯免温泉 うさぎの湯

最終日の一湯目。うさぎが傷を癒やしたと言う言い伝えの「うさぎの湯」350円
早めに着いてしまったのですが、オープン待ちの方が数名いらっしゃいました。

湯口

アルカリ性単純泉、ph9、炭酸イオン25mg超えで、俵山温泉ほどではないものの、こちらもツルツル。源泉温度が低いので、加温掛け流しでした。いいお湯。


山口 萩焼窯元 松光山

私の旅は温泉巡りがメインの目的ですが、民藝も好きで、ご当地の焼き物を見たり、買ったりもします。山口と言えば萩焼ですね。そしてこちらへ。

窯元の直売店です。洗練された今風の素敵な器がたくさんありました。女将にコーヒーを入れていただく。

器が素敵
盛り付けの提案写真があってイメージしやすい。

アウトレットコーナーもあり。全体的に買いやすい価格です。小さめのお皿を4枚購入しました

小皿は1000円前後。右上はアウトレット。小さなキズがありました。

山口 萩 松蔭神社

萩は世界遺産の町、観光!萩(長州)と言えば吉田松蔭。歴史はあまり詳しくないのでこちらをどうぞ。

山口 萩 松下村塾

偉人達が学んだ部屋

ご存知、吉田松蔭の開いた私塾。こんな小さな部屋から日本の近代化が築かれたなんて今風に言うなら「胸アツ」

神社のお土産屋でうれしい発見。

ご当地チューハイ。運転で飲めないからお土産に購入

山口 萩城下町

忘れちゃいけない高杉晋作。生誕地
記念館になってます
高杉晋作氏
木戸孝允(桂小五郎)生誕地

城下町にはお土産屋さんがあって、萩焼も売っていたけど、松光山で見たようなセンスのいいものはなかった。ちょっと遠かったけど行ってよかった。

なまこ壁がつづく。平日だからか人はまばら。


山口 萩城下町 わらじ

肉うどん 800円

城下町にはあまり飲食店がない。ランチに肉うどん。なんと、夏みかん入り!意外にも合う。缶チューといい、萩は夏みかん推しなんですね。


観光はここまで。また温泉巡りに戻ります。


山口 柚木慈生温泉

遂に来た!

山口で一番行きたかった温泉。600円

湯口。析出物がこってりで成分が濃いことがわかります

含二酸化炭素-ナトリウム•カルシウム-炭酸水素塩•塩化物冷鉱泉。源泉17度。炭酸成分が2.1gでシュワシュワあわあわです。サイダーみたいな温泉。湯口付近ではパチパチ泡が跳ねる。やっぱり個性のある温泉は魅力的。
素泊まりのみですが、宿泊もできます。湯治の方向け。

手作りアップルパイが売られてた。山口のりんご使用。食べてみたらめちゃうま!

ここから山口宇部空港に向かいますが、途中に湯田温泉があります。当初、宿泊を検討していた宿がありました。

山口 湯田温泉 京栄旅館(休業中)

湯田温泉観光ページより

湯美好みのたまらない外観。残念ながら休業中。電話が繋がらず、湯田温泉旅館組合に問い合わせたところ、ご主人が高齢で体調を崩されているとのこと。このまま廃業になりそうな予感しかない。

お風呂も掛け流しにタイルで魅力的。観光サイトより


湯田温泉は他に魅力的な温泉がなかったので、空港近くの温泉に向かいます。


山口 持世寺温泉 杉野湯

ここはある意味衝撃でした。590円。
受付に人がいなくて、ねこ2匹が店番。ガラス越しに覗くとゴミ屋敷の様。湯屋の扉を開けると独特なねこの匂い。ねこは大好きなんだけど、嫌な予感。

単純弱放射能泉。源泉26度で、加温槽と源泉槽があります。地元の方が二人いました。加温槽と源泉槽交互に入ってました。

床や浴槽がツルツルする。成分表を見たらツルツル成分の炭酸イオンは0。つまり掃除していないってことなんですよね…。記憶に新しい福岡の大丸別荘の底石もツルツルしてたらしい。源泉槽は湯量豊富だからまだいいけど、怖くて溜め湯の加温槽は入りませんでした。

源泉槽。タイル浴槽は良きなんだけど…

「古い」「ボロい」は大好きだけど、「汚い」とは違う。温泉なのに不衛生なのは言語道断。おすすめしません。590円は高すぎるし。
地元の方に湯銭を託して早々と退散し、空港に向かう。

振り返ればなかなか濃い旅。山口の温泉にも廃業の危機が迫っていると感じた。あ、最終日の午後はしっかり雨が降りました。笑

おわり

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