料理の美味しい温泉(女将さんの手料理限定)17
私は、鄙びた温泉が好きなので、泊まる旅館はどうしてもご夫婦や親子で家族経営されているような小さな旅館になります。そのような旅館だと、基本的に食事は女将さん、たまーにご主人や息子さん、娘さんが食事を作ります。
立派な板長さんが作る豪華な懐石料理にも憧れますが、私は郷土料理が好きなので、その土地の旬な物や名産を使った家庭料理がうれしいです。初めて見るもの、食べるものはワクワクします。
私の独断と偏見による温泉もよくて、女将さんの手料理が美味しい温泉を紹介します。16はこちら。
未開の地、山口県に行ってきました。そしてまた出会ってしまった「女将の料理が美味しい温泉」に。
山口のまとめ記事は後ほどゆっくり。食事が美味しかったのでこちらから。
山口 俵山温泉 旅館ふじの
山口県の俵山温泉は湯治宿が軒を連ねる昔ながらの鄙びた温泉地。内湯を持つ旅館はなく外湯に通う方式です。
旅館ふじのは女将さんが一人で切り盛りされています。
かつて42軒あった湯治宿も今は17軒を残すのみだそう。寂しいですね。
早速、外湯に行きます。
外湯は現在二軒。まずは大きな白猿の湯へ。850円
泉質はアルカリ性単純泉。ph9.9で炭酸イオンが40mg超えのツルツルトロトロ湯です。まさに美肌の湯！露天風呂は残念ながら循環塩素消毒ですが、内湯は加温掛け流しと無加温掛け流し2種で良きでした。
お待ちかねの夕食。
お酒の持ち込み自由。湯上がりビールの後はお約束のご当地缶チュー。
女将さんが「家庭料理でごめんねー！」と言いながら御膳を運んできた。女将がそう言うパターンは間違いなく美味しいから。他にもう一品とフルーツ。
昨日も違う旅館でお刺身をいただいたのですが、山口のお魚は新鮮で美味しい！フグだけじゃないんですね。
九州に近いからか煮物は甘めの味付け。初めて食べたそら豆皮ごとの煮物。また、カレイの唐揚げは塩加減が絶妙だし、サクフワで最高でした。
付け合わせが洋風なのも良き。見切れてる左下のとろろは甘酢味でこれも初めての味。
熱々ホイル焼き。とにかくお魚づくしでこれも絶妙な塩加減で美味。
最後に白飯をご紹介。山口のお米。ツヤツヤで美味しい。私は硬めが好きなのだけど、柔らかめでした。80代のお客さんが多いので、女将も硬めが好きだけど、柔らかめに炊くそう。最近は柔らかめごはんも好きになってきたし、朝早く目覚めるし…。あれ⁈
つくね汁は洋風コンソメ味で、女将の端々に洋風を入れてくるセンス、好き。
私の説なんですが、料理のおいしい旅館のお漬けものは100%自家製。こちらも然り。
写真を忘れましたが、メロンとぶどうのデザート付き。
正直、ボロ、あ！違う、鄙びた旅館に泊まれればいいやと決めた旅館だったし、期待してなかった。事前情報もなかった(HPなんてない)が、湯美が嗅ぎつけた宿は間違いないですね。笑
実は一軒満室で断られてるのだ。結果オーライというか結果万歳！
翌朝は6時からオープンの町の湯へ。
白猿の湯より小規模。530円
こちらもアルカリ単純泉で炭酸イオンが多いツルツルの湯。
白猿の湯も町の湯も硫黄成分入りなのですが、町の湯の方が硫黄の香りが強い。飲泉あり。たまご味がします。こちらのお湯の方が温泉らしさをより感じられると思います。女将もこちらのお湯がおすすめと言ってた。
朝食
女将さん「息子とスカイプ電話してたら焦がしちゃった。ごめーん」
私「全然大丈夫、美味しそう！」
メインはししゃもと手羽先。塩加減絶妙です。
あと、夕食もだったのですが、付け合わせのトマトの皮が剥いてあるんです。更に遠くでコンソメの味。トマトをコンソメで湯むきしてるのかな？美味しい。これもたぶんお年寄りのお客様が多い故の気遣いだと思われる。
ウチの母はトマトが好きだったけど、歯が悪くなってからは皮が硬いから食べたくないと言ってたので、湯むきを教えたことあり。
左はほうれん草とえのきのおひたし、右はナスのトロトロ揚げ浸し(湯美命名)。両方ともやはり甘め。関東サラブレッド(父/栃木、母/埼玉)の私はしょっぱめ育ち。各地の独特な味付けを味わうのも旅の楽しさだったりする。
なすのトロトロは絶品。歯がいらない。これもお年寄りのお客様向けかな？
最後はヨーグルト。女将の気遣いが伝わる優しい食事に大満足。遠いけどまた来たいなー！
【旅館ふじの】
1泊2食9000円(税込) アメニティは浴衣のみ。別途外湯料金がかかります。Wi-Fiなし
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