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全ての内向タイプにお勧めしたい“静かな人の戦略書”

どのような本なのか?

簡潔に言うならば、内向型のタイプの人がこの社会で活躍していくための本です。活躍というと、そこまでの野心はないや…、生き抜ければいいのという声が聞こえてきます。しかし、そのような人たちにもこの外向型を煽ってくる社会で生き抜くためにもぜひ読むことをオススメします。

内向型が成功するためには?

  • 穏やかで、落ち着いた話し方

  • 優秀でも不向きなことがあることを知る

  • 即座に反応することが苦手なことを理解する

  • もっとも大切にしたい価値を考える

  • 謙虚さを持つ

  • 無理のない目標設定をする

憧れの外向型の意外な苦労?

社会や学校では、コミュニケーション能力が重要とされ、常に明るく場を盛り上げられるような人がたびたび成功者だと取り上げられています。しかし、この著によればそういった人にも意外な苦労があるのです。例えば、

  • 馴れ馴れしい人だと思われてしまう

  • 感情的な人だと思われてしまう。

など、内向型の人にとってはあまりなじみのない悩み。でも、外向型の人を相手にした際にこう言った感情を覚えることは珍しくないと思います。

“上司を管理する方法”

本書では意外なことに、上司を管理する方法について触れています。普通上司に管理されるもの。それを逆に上司を管理していこうという話です。別に、上司に偉そうな態度をとったり、反抗したりしようといっているわけではないのです。適切に今の仕事状況を報告し、上司に現在の状況を把握してもらうという至極当たり前なことです。でも、内向型の人にとって、上司と話すのは極力避けたいもの…。話しかけて変に絡まれたり、怒られたりしたくはないですよね。そこで必要になってくるのがどのような上司なのかをこちらが把握して、うまくアプローチすることです。上司の特徴として、本書では、

  1. 主導型

  2. 感化型

  3. 安定型

  4. 慎重型

の4つに分類しています。

1のタイプに対しては、与えられた課題に取り組むこと。進捗や結果をまめに報告することをよしとしています。
2のタイプに対しては、感謝の意をしっかりと伝えることをよしとしています。このタイプは、目新しいことが好きなため、長期的なプロジェクトが苦手な傾向があり、こちらから自発的に確認を求める必要があるとのことです。
3のタイプに対しては、会社の利益のためなどといった当たり障りのない決まり文句を常用することをよしとしています。
4のタイプに対しては、論理的で数字を用いて報告することをよしとしています。ロジカルなフレームワークに当てはめて、報告することを好む傾向があるとのこと。

内向型はリーダー向き?

実は、今話題のイーロンマスクや、マイクロソフトの創設者でもあるビルゲイツも実は内向型の人なのです。世間を騒がしているような人たちが内向型なんてにわかには信じられないですよね…。しかし、内向型なのと目標があることは全く別の話と本書では述べています。
内向型の人は、

  • 目標から目をそらさない傾向が強い

  • 他者を使うのがうまい(自身が目立たないように)

  • クリティカルシンキングが得意なため冷静な分析ができる。

静かな人の戦略書を読んで

一番に思ったのが、ぜひ就活生の自己PRに役立ててほしいと思います。私も数年前に就活生として、外向型のようにふるまい就活を戦いました。しかし、内向型の人が外向型の人と戦うのは負け戦に臨むようなものです。だって、グループ面接終わりにみんなでカラオケに行ったり、内定者のイベントを企画したりするのは気が乗らないですよね…。彼らは本心から好きなので、いくことがむしろリラックスになるのです。
だから、内向型の人は外向型の人を装うのではなく、ありのままの自分をアピールしてほしいと思います。内向型の人だからこそ実現できる課題、目標が必ずあるはずです。

最後に

内向型の人も外向型の人も人それぞれの個性や性格です。どちらが優れているのではなくどちらも必要な存在なのです。


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