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昇給。

 今日もやっぱり暑かったですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は今日は移動が車内ばっかりだったので意外と快適でした。

 今日からまた出張に出ています。今回は地方なので何かを調達するためには少し歩かないとお店がでないので、早めに食料を調達して引きこもることにしました。ホテルに引きこもっていたら知らない間に寝てしまっていて、気づいたらこんな時間になっていたので、慌ててnoteの更新をしています。

 移動の途中に上司からいきなり「来月の給料上げるから。」と告げられました。まだ、入社して2週間足らずで試用期間も終わっていないにも関わらず、昇給と言われて正直びっくりしています。もちろん、給料アップは非常にうれしいことです。そして、それは私の仕事ぶりを見て評価した結果だということも言われて、喪失していた自信を少し回復できたことも喜びでした。

 しかし、今の夏の天気のように心が晴れ晴れとしないのが不思議です。今後のことも考えて、必要な資格取得の費用も会社から出してくれると言ってくださったので、かなり期待されていると思いました。今までの私であればそのような待遇をされたら、心意気に感じてさらに全力で仕事に打ち込んでいたことと思います。ところが、今はただできることを淡々と進めていくだけのとても冷静な自分がいるのです。おそらくこれまで色んなことに全力で取り組んできて、その結果に一喜一憂することに疲れたのだと思います。なので、感情に電源が入らないように自動的にシャットダウンしてしまっているのだろうと分析しています。この状態がいいのかどうかわかりませんが、自分自身がこの状態の方が心身によいと判断してそうしているのであれば、素直にそれに従いたいと思います。

 今日の移動は飛行機だったのですが、フライトの間ずっと外の景色を眺めていました。大学教員の頃はどこへ行くにも自分で行き先を決めて、誰にも気を遣わず気楽に一人旅を楽しんでいましたが、今は上司と一緒なので自由は全くありません。唯一自由なのは外の景色を眺めるぐらいなので、ただただ眼下に広がる海や山をぼんやり見ていました。大学教員の時に見ていた景色と何ら変わりはないはずですが、今はどこか霞んで見えます。これも今の心理状態が影響を与えているのかもしれませんが、そのことをいくら追求したところで、結局現状は何も変わらないのでスマホで写真ばっかり撮ってしまいました。

 今の仕事が決して不満があるわけではありません。そして、もし大学教員に戻ったらこの心のモヤモヤが解消するのかというと、それもよくわからなくなってきました。前回の大学教員になった時は、全ての景色がバラ色に見えて心も躍り、これから新しい世界がどんどん広がっていくという期待しかありませんでした。なので、どんな些細なこともすべて喜びとして感じ取れる自分がそこにいたのです。しかし、今回もし大学教員に戻ったとしてしてもそんな初々しい感情を感じることはないような気がします。その気持ちを感じるセンサーが今回の件で完全に破壊されてしまったのかもしれません。いくらスイッチを入れても何も反応しないという感じです。なので、大学教員になってもならなくても、結局自分は自分でしかないと考えるようになりました。当面は今の仕事をこなしつつ、大学教員にも応募する日々を続けるしかないのかなと、遠いかの地で思いを馳せてしまいました。

 これから大学教員になる人には、どんな感情をもつ自分でも受容できる人になってほしいと思います。そして、自分と自分が大切なひとをすべて許して笑顔になれる日を追い求めて欲しいと願います。



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