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人生の『安定』は作り出すもの

5年前の就職活動中に
私は「世間一般の安定」を求めていた。

◾︎簡単には倒産しない規模の企業
◾︎認知度が高い企業
◾︎おまけに周囲からの羨望付き
=「大手企業への就職」

もともと金融業界 志望の私。
3メガバンクに3大損保
受ける企業は、その時点で決まっていた。

面接練習も兼ねて受けた企業は
全部で15社。内、10社内定。
数字だけ見ると、割といい戦歴である。

内定が出た時は安堵したし
これで所謂「世間一般の安定」を手に入れ
レールに乗った人生を進んでいく。
それが「私にとっての安定」だと思っていた。

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幸いなことに私には「しっかりと自分の意思」を持つ友人が多くいた。

誰かに言われたから、周囲からどう思われるから、そういう理由で自分の進路を選択しない。
あくまで、世間体を気にせず「自分の考えに基づいて、考え行動していく」友人。

自己分析も兼ねて、就職活動の近況報告をしながら友人と話す中で、新しい考えを得ることもあった。

そのひとつが『本当の安定』である。

「安定って誰かが与えてくれるものじゃなく、自分で作るものじゃない?技術を身につけるとか、自分だけの人脈を作るとか。
明日仮に会社が倒産しても、自分で働いて生きていける、そういうのが本当の安定でしょ?」

ぐうの音も出ない。
私はその言葉を聞いて、たしかに…と思った。
友人はさらに続けた。

「景気は常に変動するから、大手企業だって倒産リスクはある。吸収合併があるように、いつの時代も、その企業が生き残る保証はない。だから今、じゃなく、長期的目線で考えないとだめだよ」

まさに正論である。
私は、それらしい言葉で取り繕っただけで、結局、ちゃんと自分で考えてなかったと思った。

もちろん、大手企業なりのメリットはある。

◾︎優れた同期や先輩が比較的多い
◾︎充実した研修制度
◾︎働きやすい福利厚生
◾︎社会的信用 

実際、転職する時も、大手企業出身というだけで高評価を受けることも、しばしばあった。

これらを求めるために、大手企業を目指すなら、それもひとつの選択肢だと思う。

ただ私のように、ぼんやりと「安定」を求めていると、実際それは手に入らないし、流されるまま生きていく「時間の浪費」をするだけ。

それは、あまりよろしくないなぁと、その時思ったし、それは今も変わらない。

逆に、昔から自分で考え、進路を選択した友人達は「起業家」や「公務員」「システムエンジニア」「キャリアアドバイザー」など、多方面で、生き生きと働いている。
どの職業や企業であれ、ちゃんと自分なりの理由で決めたからこそ、後悔なく進めるのかなと。

あくまでこれは、私の経験談と考え。
でもこのnoteが、悩んでいる就活生や、転職活動中の方に少しでも役に立てば幸いです。

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