三石 祐馬

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三石 祐馬

ハンドボールコーチ ハンドボールを中心にスポーツ(主にコーチングやスポーツ心理学の観点から)に関わる色々な自分の学びをアウトプットするnote

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    コーチとして、選手のアウターエッジだけでなく、インナーエッジを鍛えるために!

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コーチのためのスポーツ心理学(番外編①)私にとっての最高のコーチ

こんにちは! 今回から少しずつ、コーチのためのスポーツ心理学シリーズの番外編として、これまでの記事に対する私自身の考えをまとめていければと思います。 前回の記事では、リーダーシップとは何かということについて紹介しています。 その中で、「あなたにとって今までで最高のコーチとは?」という問いかけをしました。 今回は、その質問に対する私自身の考えをまとめていければと思います。 実際に考えていく中で、自分自身のコーチング哲学などを見直すきっかけになると思いますので、皆様も共

    • コーチのためのスポーツ心理学⑧リーダーシップの本質と、本物のリーダーシップを発揮するための方法

      今までで最高のコーチ「あなたにとって今までで最高のコーチは誰ですか」 と質問されればあなたは誰を答えますか? 10人にこの質問をしてその回答となるコーチの特徴は様々でしょうし、同じコーチを答えていても選手によって様々な理由が返ってくると思います。 ビジョン、人間関係のスキル、技術的・戦術的な能力など、コーチに一般的に求められるスキルは数多くありますが、これができればリーダーシップを効果的に発揮することができるといったような型にはまったテンプレートは存在しません。 実際

      • コーチのためのスポーツ心理学⑦アスリートのニーズとモチベーション:動機づけの重要性

        ↑これまでの「コーチのためのスポーツ心理学」記事一覧はこちら↑ スポーツにおける動機づけ(モチベーション)は、選手がスポーツ活動に参加し続ける理由や、努力を続ける原動力となる要素であり、動機づけは、選手のパフォーマンス、持続性、満足度に大きな影響を与えます。 そして、アスリートの動機づけは、選手自身のニーズ(欲求)を満たすために大きな役割を果たします。Martens(2012)の研究では、アスリートの欲求をコーチが全てを満たすことはできないものの、特定の基本的な動機づけの

        • コーチのためのスポーツ心理学⑥モチベーションの神話:スポーツとパフォーマンスにおける誤解を解く

          ↑これまでの「コーチのためのスポーツ心理学」記事一覧はこちら↑ ↑前回の記事はこちら 前回のnoteでは、モチベーションは内発的(内面から湧き上がる興味や意欲)と外発的(報酬や評価など外部からの刺激)に分かれ、両者が相互作用して選手の行動に影響を与えるということ。 また、選手のモチベーションを判断するための「選択」「努力」「持続」の3つの行動について紹介し、コーチは選手のモチベーションを高めるために、これらの要素を理解し、適切にアプローチすることが求められるということをま

        コーチのためのスポーツ心理学(番外編①)私にとっての最高のコーチ

        • コーチのためのスポーツ心理学⑧リーダーシップの本質と、本物のリーダーシップを発揮するための方法

        • コーチのためのスポーツ心理学⑦アスリートのニーズとモチベーション:動機づけの重要性

        • コーチのためのスポーツ心理学⑥モチベーションの神話:スポーツとパフォーマンスにおける誤解を解く

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          「ぶっ飛んだ人」になろう

          久しぶりに何の下書きもせず、頭の中で思いついたことをサッとまとめようと思う。 2024年、パリオリンピックが開催される年 私自身が行なっているスポーツであるハンドボールは、間違いなく過渡期を迎えた。 36年ぶりの自力オリンピック出場 それにあたり、どのような強化を行い、オリンピック出場を契機にどのように広報して行くのかということについても非常に重要なことではあり、色々な方が様々な角度でアプローチをしてくれている(はず)である。 しかし、これは完全に私見であるが、36

          「ぶっ飛んだ人」になろう

          コーチのためのスポーツ心理学⑤モチベーションとは何か

          ↑これまでの「コーチのためのスポーツ心理学」記事一覧はこちら↑ モチベーションは、才能にも勝る重要な要素どれだけ身体的に恵まれた体格を持ってしても どれだけ競技の技術的なセンスがあったとしても モチベーションに欠ける才能のあるアスリートは、ある時点で成功を得るだけであり、素晴らしい結果を残し続けることができる一流の選手にはなれないとされている。 Jonesら、2007やToering & Jordet、2015における研究では、スポーツにおけるエリートステータスの最大

          コーチのためのスポーツ心理学⑤モチベーションとは何か

          コーチのためのスポーツ心理学④コーチング哲学を築く

          ↑これまでのコーチのためのスポーツ心理学シリーズはこちらから↑ ↑以前に投稿している類似の内容のnoteはこちら↑ コーチング哲学を持つことはなぜ重要なのかコーチのためのスポーツ心理学③インナーエッジの全体像とは? で紹介しているインナーエッジの全体像において コーチング哲学 は最も、インナーエッジを支えるための最基盤となる位置に位置づけられている。 1コーチとして また1人の人としても 哲学を持つことは重要だと言われる。 なぜなら、しっかりとした個人の哲学を

          コーチのためのスポーツ心理学④コーチング哲学を築く

          コーチのためのスポーツ心理学③インナーエッジの全体像とは?

          前回までのおさらいこれまでのnoteでは についてまとめてきました。 今回は、これらの内容を踏まえ インナーエッジは、どのように構成されているのかという インナーエッジの全体像 についてまとめていければと思います。 インナーエッジの全体像インナーエッジの全体像は、上記の図のように説明されています。 以下では、 ①コーチング哲学、モチベーション、コミュニケーション、リーダーシップ、チームの結束力といった基礎的な部分について ②ゴールマッピングやイメージ、P3思

          コーチのためのスポーツ心理学③インナーエッジの全体像とは?

          コーチのためのスポーツ心理学②インナーエッジを効果的に鍛えるには?-スポーツ心理学が目的とするもの-

          前回のnoteにて、インナーエッジ(いわゆるメンタル)を鍛える、トレーニングすることの重要性をまとめました。 その中で、インナーエッジは、スポーツ心理学の知見を応用することで鍛えることができると述べています。 では、スポーツ心理学という学問は そもそもどのようなことを目的とする学問であるのか? ということを今回のnoteではまとめていければと思います。 スポーツ心理学の3つの目的早速の結論として ①最適なパフォーマンス ②最適な発達 ③最適な経験 の3つを達成す

          コーチのためのスポーツ心理学②インナーエッジを効果的に鍛えるには?-スポーツ心理学が目的とするもの-

          コーチのためのスポーツ心理学①インナーエッジを鍛える-コーチとしてスポーツ心理学を応用する-

          メンタルトレーニング自分自身が興味を持ち、大学院そして現在も学びを続けており、自分自身がコーチとしても一人の人間としても興味を持って学んでいることの1つ メンタルってなに? メンタルトレーニングってなに?どういうことをするの? 自分自身も学んではいるが、明確に一言で答えることは難しい。 その理由の1つとして、メンタルや心というものは目に見えるものではなく、測定できるものでもないということが大きな理由だと個人的には考えている。 スポーツに関わるコーチは、自身が率いている

          コーチのためのスポーツ心理学①インナーエッジを鍛える-コーチとしてスポーツ心理学を応用する-

          鳥の目 虫の目 魚の目

          これは職場の先輩に教えていただいた言葉 ビジネスや社会の中では、よく言われている言葉なのかもしれませんが 少し長めの学生生活を送っていた自分にとっては初めて聞くこと言葉 意味はそれほど難しくなく 要は、多角的な視点で物事を見れると今自分の障害となっている事象の解決を図ることができるかもしれないという教訓から言葉なのではと推測します。 自分自身もこの言葉は的確にこのようなことを伝えることができるという点でいい言葉だなと思いましたし、指導者であればこの視点は非常に重要だ

          鳥の目 虫の目 魚の目

          最高のコーチ

          あなたにとって今までで最高のコーチは誰ですか? この質問を10人のアスリートに問いかけると10通りの理由で様々なコーチの名前があがると思う。 ビジョン、人間関係のスキル、技術的・戦術的な能力などは、コーチに求められる重要なスキルの数々ですが、コーチが発揮するリーダーシップにテンプレートや手順書のようなものはありません。 日本代表を世界一に導いた外国人コーチにマンツーマンで、そのコーチのコーチング手法や取り組んだことなどを教えてもらい、自身のチームでそれ通りにコーチングを

          最高のコーチ

          謙虚な自信と誇り

          新年度が始まり、明日から新年度3週目 新年度が始まり色々と緊張が解けてくるこのタイミングで、自戒の念も込めつつ、大学院の修了式にいただいた言葉を少しまとめてみる。 謙虚な自信と誇り 大学院の修了式に昨年度で退職される先生からいただいた言葉 大学院生として学びを続けていくと、いろいろなことを勉強できる反面、色々なことを知るが故に、自分の知識の無さにもどんどんと気づいていく なので、人は勉強していくことによってどんどんと謙虚になっていく しかし、謙虚すぎることは時に仕

          謙虚な自信と誇り

          資格と四角□

          こんにちは! 社会人になって始めての一週間が終わりました。 まだ一週間ですが、色々な方に支えていただきながら楽しんで勉強しながら働いていけそうです。 働き始めた中で、スポーツ心理学の大学院を修了しているということで、スポーツ心理の話などにもなり、実際にチームに対してどのような心理支援をしていくのかなどについてのお話になったりすることが、一週間の中でも何度もありました。 自分自身は大学院生の頃に、スポーツ心理学を学びながら、研究活動を行う傍ら、スポーツメンタルトレーニン

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          おりひめジャパン 世界最終予選を応援しよう! ジャパン編

          こんにちは! いよいよ新年度が始まりました。 僕自身も新しい職場で、色々な人に支えてもらいながら楽しく働いていけそうに感じています。 いよいよ、女子ハンドボールおりひめJapanが、自力でのオリンピック出場をかけた戦いであるハンドボール世界最終予選まで残り10日程度となりました。 この記事を書き始めているのが4/1であり、書いている現在はちょうどメンバー発表の記者会見後であり、世界最終予選に臨む20名が発表されました。 ↓これまでの記事は、こちら↓ 48年ぶりのオ

          おりひめジャパン 世界最終予選を応援しよう! ジャパン編

          エイプリルフールに夢を語ろう

          みなさんこんにちは いよいよ新年度の4月となり、自分自身も社会人になりました。 僕自身も新しい職場で、色々な人に支えてもらいながら楽しく働いていけそうに感じています。 新年度、4月1日というとエイプリルフール 自分自身は、真面目なので嘘なんてつかないという嘘をついておきます。みなさんこんにちは NSでは、色々なポストが飛び交い、本当の情報まで疑ってしまうような厄介な1日ですが、ふと大学院時代に指導教員が言っていたことを思い出しました。 嘘でも言えない夢は、一生叶わ

          エイプリルフールに夢を語ろう