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OTA YUKI
2021年8月29日 23:27
夏が終わる。今年の海も、イタリア人でいっぱいだった。夏といえば、バカンス。バカンスといえば、海。そんな方程式が、イタリア人にはあるような気がする。もちろん、「山」好きな人もいるけれど、私の周りは、圧倒的に「海」好きが多い。海に行って、何をするわけでもないのだけれど、海辺で過ごす事が、イタリア人にとっては、ある意味、ひとつのステイタスなのかもしれない。何年か前、海好きの友人たちに
2021年8月22日 23:32
フィレンツェに戻ってきて、なんとなく、時が過ぎてゆく。正直いうと、14ヘクタールもの土地は大きすぎるし、アパート2軒分という民家もピンとは来ていない。いつか、いつかは、将来よりもっと先の、夢の話なのだと思った。すでに植わっている320本のオリーブの木は、とても魅力的ではあったけれど。世の中がコロナ、コロナで停滞している状況の中、建設的に,近い将来のことを考える。それはひどく、贅沢なこと
2021年8月16日 00:02
不動産屋のステファノに促されるまま、「ぜひ見せたい!」と豪語する物件のある場所へと、私たちは向かう。「この物件はね。とにかく、見晴らしがいいんだ。南向きの物件でね、一日中、日が当たる…」嬉しそうにステファノは話し続ける。正直、あまり大きな物件には興味がない。というか、予算もない私にとっては、その話すら、BGMのようにしか聞こえない。さっきの場所から、車で15分。あたりは、広大な農
2021年8月8日 21:08
本格的に、理想のオリーブ畑を探す…とはいっても、このコロナの影響で自由に動き回ることはできない。トスカーナ州は、オレンジゾーンになったばかりだった。頼るは、ネットでの物件探しのみ。へぇ〜とか、ほぉとか思いながら、探すというよりはむしろ、楽しむ。いろんな物件があった。「2ヘクタールの土地付き、要改築」「3ヘクタールのオリーブ畑、増築可」「オリーブ農家、水道・電気あり」…正直、
2021年8月1日 23:34
オリーブ畑を借りる…とはいっても、あてのないまま、夢は膨らむ。心の友に付き添って、いくつかの田舎物件を見たけれど、いざ探す…となると、そうそう簡単なものでもなかった。かなりの急斜面な土地もあれば、車の通りが激しい道に面していたり、山々に囲まれた窪みのある土地だったり。私が個人的にいいなぁと思うような土地は、決まって誰かのものであり、日当たりよく穏やかな丘陵地帯を程よい金額で売り出