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【学び】老い・衰えだけではない!「大人の学び」で感じること♯090

昨日は国家資格キャリアコンサルタント試験の学科・論述試験だった。
1月から3カ月間、養成講座に通い、その後も3カ月自主勉強をして迎えた試験。

試験勉強を始めた当初は、キャリアという分野の特性もあり、「社会人をしていたら一般常識だけでもある程度は解けるのでは?」と思っていたけれど、いざ勉強をしてみると、細かい知識が問われるので、合格しようと思うと、私にとっては受験勉強は必須。

ただ、老化なのだろうか、興味がある分野であるにもかかわらず、何度も反復学習しないと記憶できない・・・(涙)
10代の頃は、さほど興味がない分野でも、もっと楽に覚えられていたのに。
息子も、毎週、英語の単語テストがあり、大人も初見というくらい、使用頻度が少ない英単語も勉強している。ただ、2,3回単語を書いただけで本人曰く8割~満点がとれるのだそう。
本当にうらやましい。正直、なんでこの程度の勉強で点数がとれるんだ?!と思うときがある。

私ももう一度、10代の記憶力を取り戻したい。
そして定期試験前は深夜まで勉強していても全然体に堪えなかった。
あの時の体力も欲しい。
若さっていいな。

ただ、「やらなければならないから、勉強をやってる」スタンスの息子を見ながら、ふと思った。

年を重ねたからこそ得られる学びの姿勢、能力もあるはず。

確かに記憶力も体力も落ちたのかもしれない。
だからこそ、自分が集中できる時間帯を見計らって、無駄を省き、学習効果にこだわって学べるように。
若いときは、体力があったから、とにかく闇雲に勉強していた。
勉強時間に比例して学力もあがると思いこんでいたから、勉強とトレードオフになった事柄も多かった。
ただ、今は、たとえ勉強時間を長時間とったとて、そもそも集中力が持たない!いや、昔から集中力は無かったけれど、そんな自分を今はメタ認知できる。だからこそ、「だったら集中できる時間で勉強しよう」と割り切れる。
そして、学生のときのように、勉強だけやっていたらいい立場でもない。
働いて、子育てもして、地域のことにもかかわって、そしてある程度の自分の時間も持ちながら、勉強時間を捻出する方法を考えられる。

また、学習に対する動機に対しても成熟した。
昔は、「周りがやっているから」「やらなければならないから」という他人軸で勉強をしていたから、基本的には勉強はつらいものだった。
ただ、今は自分自身の「学びたい」という明確な動機があるからこそ、多少の辛さがあっても、面白さを感じられる(ただ、今回、最後の追い込み時には、もう嫌だ・・・と思ってしまったw)
自主的、持続的な学びという点では、若い頃より、はるかに成熟したのではなかろうか。
また、特に"キャリア"という分野だからだろうか。
経験と結びつけた学習ができる点も大きい。

これも、年を重ねたからこその、強みなのかもしれない。
何も、年を重ねてからの勉強=衰えばかりと向き合わなければならないものではない。

何より、大人が学びを続けることで、子供に胸を張って、勉強はおもしろいと伝えられる。
子供にだけ「勉強しろ」とは言いたくない。

子供が生まれてから、宅建士、簿記と取得してきたけれど、やっぱり学びによって知識が得られる過程は楽しい。そして「合格」という具体的なゴールに向かって勉強することは、しんどいけれど、達成感がある。
日々の暮らしで「達成感」をしょっちゅう味わえるわけではないので、刺激になる。

老い・衰えとも向き合わなければならないけど、それだけではない大人の学び。これからも続けていきたい。

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