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【こころ】「心のケア」という観点から見たシリアとのつながり♯085

昨日はアンバサダーを務めるシリアの教育支援団体Piece of Syriaのインスタの対談企画に参加。

ちなみに「なんでシリアなん?」という方は、こちらを・・・
我が家とシリアとの接点、そしてこのPiece of Syriaとの出会いを綴っている。

日本で、シリアの話をすると「?」という人や、そもそもシリアに対して「怖い国」「ずっと内戦が続いている国」といったネガティブなイメージを持つ人が多い。
また「教育」という切り口でも、フィンランドやオランダ等、欧米の取組みに関心を持つ人が非常に多いけれど、シリアの教育に関心を持っている人とはPiece of Syria関係の人以外に正直、出会ったことがない。

ただ、シリアの教育支援活動を通じて「教育」に関して気づきやヒントが得られることが間違いなくある。

私は高校の非常勤講師として働いているが、受け持つコースの特性上、心の傷や葛藤を抱えている生徒も少なからずいる。

例えば、自分の未来に思いを馳せるライフキャリアについて考える授業をやったとしても、今、抱える不安をぬぐえない以上、なかなか未来に目を向けることは難しいんだな、と感じるような場面はある。キャリアコンサルタントの養成講座の先生も、「クライアントが抱える不安を傾聴し、その部分を解消しなければ、良いコンサルタンティングはできない」と何度も口酸っぱく言っていたけれど、本当にその通りだな、と実感している。

シリアは10年を超える内戦が続き、また昨年は大きな地震が起きた。
そのようななか、Piece of Syriaの取組みとして、昨年末、「心のサポートセンター」が開設された。
個人向けの心理的サポートやカウンセリング、また大人たちが子どもたちに心を配れるようにするセッションを届け、コミュニティ全体で心のケアができる環境を作っていくことを目指している。

教育支援と心のケアは密接に関わっています。なぜなら、心が不安定な状況では、勉強に集中できないからです。また、学校が空爆などで被害を受けると「学校=怖い場所」と考えるようになり、学校に行くことを恐れてしまうことも起こりえます。
戦時下のため、100%の安全の保証はできませんが、安全で安心感を得られる場所があることが重要です。実際、地震直後、子どもたちが「幼稚園に行こうよ。あそこは安全だよ」と親に伝えたというエピソードもありました。
先生や保護者といった大人たちも、長引く戦争と被災の中で子どもたちに心を配る余裕を持つことが難しいなか、幼稚園や学校がそういう役割を果たす、ということを今までやってきたことでした。

あなたと作りたいワクワクする未来 ~第2弾:心のケア~【キャンペーン特別ブログ】|シリア支援団体 (piece-of-syria.org)

「心のケア」って、不登校、教育虐待、いじめ・・・
日本の子供たちにも共通するキーワードなのではないかな、と思う。
また、大人たちだって同じだ。
メンタルヘルスを抱える人も多いし、親しい人を亡くし、グリーフケアを受ける人も沢山いる。

私は「心のケア」を必要とする人とのかかわりが日常的にあるから特に強く関心を持っているという側面はあるが、
「私はメンタル強いし大丈夫」「今が楽しいから問題ない」
という人も、状況、環境に応じて、いつ自分の心に深い傷を負う出来事が起きるかわからない。

シリアの人たちの「心のケア」にも取り組むPiece of Syriaの活動に関わってみることで、遠く離れた日本でも、多くの気づき、ものの見方の変化が生まれる。
ぜひ、活動に興味を持たれた方はこちらへ!

★2024.6.30までパートナー会員募集キャンペーンもやっています!★


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