刑務所職員(心理技官)をしていたときの私の自己紹介の仕方〜3パターン

先日、自己紹介の仕方で相手の方に与える印象が変わってくるという記事を書きました。今回はそのときに思い出した、前職時の思い出話をします。

前職は、法務省の法務技官(心理)をしており、刑務所等の施設で心理職として働いていました。その当時、初対面の方に「お仕事何されてるんですか?」と聞かれると、毎回どこから言おうかなと画策し、慣れてくると内心にやにやしながら、ときに困惑しながら、回答していました。

キーワードが3つあって、それは「臨床心理士(カウンセラー)」、「公務員」、「刑務所勤務」。どれを言おうか、もしくはどれから言おうかという選択でした。

<補足> 法務技官(心理)に臨床心理士や公認心理師は必須ではないものの、取得してる人は多いです。私が勤務していた当時,心理技官のおよそ7割くらいは臨床心理士資格を持っていました。公認心理師資格が出来た頃に転職したので,私は省内の公認心理師の動向はわかりません。しかしながら,法務省での心理技官の実務経験は公認心理師受験資格の実務経験として厚生労働省から認可を受けており、公認心理師資格を重要視しています。

パターン1

私としては、一番自分の感覚にフィットしてるのは刑務所勤務だったのですが、それを言うと、おそらく社交辞令程度に質問しただけであろう方が「ええっ!?」と詰まってしまい、次の話題に進めなくなってしまうので、あまり言わず。偏見がなさそうな方とか説明するゆとりがあるときに言うといった感じでした。

パターン2

無難な説明は「公務員」でした。しかし、多くの人々が思い浮かべるであろう公務員っぽい要素は私にはなんもなく(事務でないし、当直・保安業務もしていた生活からは安定という言葉はほど遠い)。当たり障りなくまとめたいときの回答。

パターン3

そして、「臨床心理士」。これはこれで刑務所と違う意味でまた固定観念が強く、たいてい「私の心読めますか?」「今度カウンセリングして下さい」のどちらかを言われてしまいます。合コンとかで言うと面倒くさいです、きっと(実際に言ったことないですけど(笑))。知人の心理士は「今度カウンセリングして下さい」と言われたときは、「高いですよ」とお返ししているそうです。私も真似しよう。

番外編

番外編で、ジョークが通じそうなときには「刑務所で勤めてます」と言ってました。ノリの良い方は「お勤めご苦労様です」と返して下さったりしました。

要約すると,人はいかに属性で人を判断しているか,はじめに提示された情報で印象形成しているかというお話でした(単なる思い出話を教訓っぽく終わらせようとする)。

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