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誰も教えてくれなかった大好きを仕事にする辛さ


その仕事は適職?天職?


私は今、企業やNPOなどの団体の大切な話し合いをサポートする、ファシリテーターとして仕事をしています。その前はIT系のコンサルタントでした。


実は、ファシリテーターとして企業と契約している時期以外は、今でもたまにコンサルタントの仕事をしています。ここ数年かけてファシリテーターの仕事の割合を増やしていっており、コンサルタントの仕事の割合を減らしていっています。


コンサルタントも好きで自分にとっての適職だと思いますが、ファシリテーターの方が天職に近いと思っていますし、仕事の楽しさ、好きの度合いはやっぱり、格段にファシリテーターの仕事が高い。


社会人になって今年て12年目、私はついに、天職と言えるものに出会い、そしてその人生を生きられる時期になってきたのだと心が踊る、そんな日々を送っています。





好きを仕事に

好きなことを仕事にしよう、とよく言われます。誰もが欲しがりそうなその甘い言葉に私も惑わされた人の一人。今までした仕事はすべて好きですし、職種を変えるたびに、更に好きなこと、更に好きなこと、を追い求めてきました。


でも、私はついに到達してしまったのです。今の仕事が「大好き」という領域に。


ワークショップなどの場の準備をする時間は、「ついに私は大好きなことを仕事に出来たんだ...!」という喜びに打ちひしがれますし、指名で仕事をいただけた時は、涙が出るほど嬉しい。


ついに努力が実ったんだ!私は対価をいただけるファシリテーターになれたんだ...!


そう思っていました。



そして気づいてしまったのです。大好きな仕事をする辛さに。





大好きなことは、逃げ場がない


大好きなことを仕事にすると、毎日楽しいことばかりだと以前は思っていました。 だって大好きなことに費やせる時間が長くなるんですよ?  どう考えたってもう、楽しいに決まってるじゃないですか。



でも違ったのです。


大好きなことを仕事にするということは、この仕事、もう辞めたくない。つまり、今の仕事を続けるためにも、いつも最高の成果を出したいという欲から逃れられなくなったのです。


毎回セッションをして終わった後は「あぁいう風に出来たんじゃないか」「こういう関わりもあったはずなのにどうして思いつかなかったんだろ」「なんでもっと上手く出来なかったんだろう」と、実は、落ち込むことが多くなりました。



だって好きなことなんだもの。誰より探求したいし、更に自分は出来るはずと信じたい。


他の仕事では心のどこかで、きっと無意識に出来ていた「まぁいいや」が出来なくなり、仕事に対してとても自分に厳しい人になる瞬間が出てきてしまいました。


これまでの仕事は、心の奥の奥の、自分でも気づかない領域に、どうせ失敗しても、これ、私が好きなことじゃないし。最悪の場合別の仕事を探せばいいや、と自分の心を守る言い訳が潜んでいたのかもしれない。


でもそれが、大好きで大切な仕事ばかりになってしまい、一切出来なくなりました。好きだからこそ、探求したり、誰より成果を求めることから逃れられないのです。



まさにこれ。大好きなことを仕事にするとは、大事なことしかなくなるということなんです。


もちろん、どんな仕事だって大切というのは分かります。でも、違うんです。圧倒的に、他の仕事とは。  



大好きなことを仕事にするということ

 

好きじゃない仕事をするのは、楽です。だって、なんだったら辞めたらいいし、上司がムカつく、お客さんが嫌、とか文句言ったって別に、自分の心はそこまで傷つかない。 その仕事から、逃げる余地が心のどこかに、あるからね。


でも、大好きなことを仕事にしてしまったら、、、心の中に言い訳という、揺らぎのような、自分の心を守る余地が一切なくなってしまう。結果も全て、全身で自分が受け止めるしかない。



それが正真正銘の自分と向き合うということなのかもしれないけれど、「好きなことを仕事にしたい!」と願っているだけの段階の私には、想像もつかない辛さでした。



今、これを読んでいる方は、好きなことを仕事にしたいと思っている方でしょうか。


大好きなことを仕事にするということ。それは、とても辛いです。
そして・・・最高です!

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