開道結子

自分のお話や短編小説、夢に出てきた単語を書いていきます。

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最近の記事

ゆっこ家の愉快な仲間たち

我が家は動植物園化している。 大好きな動物、大好きな植物、大好きな物をぎゅうぎゅうにつめたおうち。 上京してからの動物遍歴をなんとな〜く振り返ろうとおもいます。 ーーーーーーー ハリネズミのトト♂ 上京して初めてお迎えしたハリネズミさん。 当時はまだまだ認知度が低くて、ブリーダーさんの所に2時間くらい電車に乗っておむかえに行ったのはとってもいい思い出。 怒りっぽくて手を出すとすぐ威嚇してくるのに、一回落ち着くと手の上で爆睡してくれるんです。 一緒に石川に帰ったり、貴重な

    • 歯医者さんに行ってしょんぼりした話

      ※このお話は、言いたい事がちゃんと言えなかった私がしょぼしょぼ自戒するお話です。 先日、憧れのコストコに行って鳥の丸焼きを買った。 家に帰るとお店で見ていた数倍も大きく見える。 ってか大きい。食べ切れる気がしない。何日かかるんだこれ…と思いつつルンルンで食べていた。 スッと入るナイフ、想像以上に柔らかいお肉……一緒にお土産で買った青じその佃煮をちょい足ししたら、大優勝であった…一口ひとくちを噛み締めながら鳥を堪能………………口の中にふと感じる違和感… 以前治療してもらった

      • 【深夜の独り言】頭の中にいるその人と、現実のその人は違う話

        「◯◯だと思ってたのに、裏切られた」 という言葉をたまに目にする。 学生時代や20代前半の頃、わたしもそのような気持ちに振り回されて、苦しい時期があった。 「もっと◯◯してもらえると思ったのに、してくれない」 もあれば 「私はそうじゃないのに、あの人にはそう思われてる」 とか。 この悶々とした気持ちの正体の尻尾は、友人のある言葉によって掴むことができた。 「他人に期待しないことだな〜」 コミュニケーションが上手く、悶々とは無縁そうな友人に相談した時に出た言葉だ。 一見冷

        • 短編小説【梅雨】

          雨が降っている 普段は意識しない家の形を 雨粒の音が教えてくれる 窓を開ければしっとりとした風が 部屋の空気と気だるげに絡み合った 「あの」 どこかから声がした 鈴を鳴らしたような 澄んだ声 開いた窓際に座り耳を澄ます 雨の音 木々が揺れ 葉がざわめく音 「あの」 鈴がまた鳴る 親しみやすいようでいて どこかこの世のものとは思えないような 不思議な響きだ 闇夜の中から聞こえるその得体の知れない声に 果たして返事をしていいものだろうか 雨粒が家の形を教えるように 返事

        ゆっこ家の愉快な仲間たち

          【夢に出てきた単語メモ】ソクチラ

          屋台が並ぶ夜の繁華街で見つけた飲食店。 「ソクチラ」という何かをその場で取って食べられる。 近くで見られなかったのでそれが何だったのかはよく分からないけど、小さな魚のようなものだった気がする。 みんな釣り竿を口にくわえて釣っていた。 ソクチラは中毒性があるようで、一度食べるとやめられなくなるらしい。 初回は500円分が無料で試せる。 店主はそれで客を集め、どんどん中毒者を増やしお金を稼いでいた。こわい。 世界観的には「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」のような感覚だった。

          【夢に出てきた単語メモ】ソクチラ

          【夢に出てきた単語メモ】イズとイヴ 閲覧注意

          ※少しショッキングな表現が多いです。 イズとイヴ 手足を失ってしまった結合双生児。 回復魔法が使える。 後衛で傷を負ったメンバーの回復をする役割。個で移動が出来ないため必ず誰かが担いで移動、護衛していた。 夢の内容→みんな何かしらの力を持っている系のお話。蜘蛛女の様なボス?を倒そうと複数パーティーで戦っていた。 ボスを囲むところまでは行けたが、みんなほぼ瀕死。 なんとか自分の能力「絵を動物に変える力」で大量の白いモフモフネズミを召喚し、仲間を運んで一時撤退した所までは覚え

          【夢に出てきた単語メモ】イズとイヴ 閲覧注意

          【夢に出てきた単語メモ】幽婁

          幽婁 ゆうろう vtuberみたいなキャラクター。2次元。 目がオレンジがかった赤と火の青、うるさめ。きらきら。まろ眉。 元禄の幽霊?妖怪?だった。 当時は自分に似た恐ろしい形相の霊?守護霊みたいなのがいて、それを気味悪がられて孤立してしまった。 大きな商業施設のような所で展示会が行われていて、本人もそこにいた。 人間よりかなり大きくて、感覚で言うと大きいスクリーンに写ったキャラクターが、そのまま飛び出してきた感じ。 性格は少しヘタレで汗をよくかくようなタイプ。 「呪いますよ

          【夢に出てきた単語メモ】幽婁

          【夢に出てきた単語メモ】山中村

          はじめに はこちら👇 --- 山中村 やまなかむら 自分が住んでいる街からかなり山に入った所にある村。 ひとつの通りしかなく、小さな古めかしい飲食店が軒を連ねている。灰色、木造、トタン。 一緒に来ていた女性に、過去に自転車で幼馴染の女の子とこの村に来た事があることを話すと、すごく驚かれた。 「美味しいお店が何軒かあるんですよ」 と意気揚々と向かったが、お店は全て休業中で、シャッター街のようなどんよりとした影を落としていた。 美味しいお店→中華屋と和食?お茶屋?という覚え。

          【夢に出てきた単語メモ】山中村

          【夢に出てきた単語メモ】はじめに

          このタイトルから始まる記事は、私が日々見る夢に出てくる街や人、単語、事象をメモしていくものです。 関連性がある場合は記事のリンクを上手いこと貼り付けて紐付けしていければと思っています。 ※夢占いではありません。 自己満足な記事となっているのですが、もし、読んで下さった方の夢にも似たものがあったら知りたいと思い公開に至りました。 気軽にコメント、ご感想をください! 夢について 私はよく同じ街が出てきたり、決まった駅、住居、人が出てきます。 動物もよく出てくるのですが、何故か夢

          【夢に出てきた単語メモ】はじめに

          短編朗読作品【30個の命】

          「かみさま」から30個の命をもらった。 命が30個もある。 ゲームみたいだ。と思った。 僕はいくつかの方法で命を落としてみたが そのたびに心臓が冷たくなって しばらくするとあつく燃えて、また鼓動を始めるのだった。 「命を無駄にしちゃいけません」 女の子が言った 「命を無駄にしちゃいけません」 女の子は僕の手を握って泣きながら言った 「でも僕には、まだたくさん命がある」 僕がそう言うと、女の子は悲しい顔のまま帰っていった。 次の日、女の子は死んでしまった 僕は「かみさま」の

          短編朗読作品【30個の命】

          短編小説【常日頃】

           どうやらぼくは、自分の身体を認識できなくなってしまったようだ。 代わりに頭は不思議なくらいにはっきりしていて、思考の旅に出た時に身体を置いてきてしまったのではないかとさえ思う。  見えない身体をどうにか動かすために啄むように食事を取り、申し訳ない程度の息をして、これが手だ。これが足だ。ぼくは人間だ。と言い聞かせた。余裕を持って起きたはずが、細かなことが気になってしまい結局ギリギリの時間になってしまった。ドアの前で外に出ることを何度も躊躇い、意を決してドアノブを引けば、あと

          短編小説【常日頃】

          短編小説【シオン】

          シオン  一輪の花が咲いていた。 固いアスファルトの間から伸びる、凛とした姿。やわらかな薄紫色の花弁。名前は分からない。ただ、とても美しいと思った。  その花は通勤途中の歩道脇に咲いていた。 休日は通らないので見ることができない。大雨が降った日曜の夜などは、あのやわらかな花弁が飛んでいってしまってはいないか、茎が折れてしおれてしまってはいないかと、花の事が心配でしょうがなかった。  月曜の朝。いつもより早く家を出て例の歩道へ向かう。この道の角を曲がって、真っ直ぐ、日当た

          短編小説【シオン】