見出し画像

私55歳 夫60歳の日常         夫うつになる②

次に行った心療内科での投薬とカウンセリングで夫は元気を取り戻してきた。

抗不安薬が効いたのか、夜は爆睡。食欲も出てきた。(ちょっと食べ過ぎなくらい)

薬で弾みをつけて、自分でセロトニンが出るようにしよう~、と2人で話をした。
朝日を浴びる、朝の散歩、リズム運動、など。

始めは朝日を浴びたり、リズム運動をしていたのだけど、夫はだんだんやらなくなった。

そして、カウンセリングしても効果が出ない、これで良いのだろうか、と私に伝えてきた。カウンセリングはまだ4回しか受けてないよ、これからじゃないかな~、と言っても納得がいかないようだった。

年が明けると夫は、何をするのもやる気が出ない、もう60歳になってしまった、今まで何をしてきたんだろう…。
将来このままやる気が出なかったらどうしよう、そう思うと胸が苦しい、と繰り返し言うようになった。


私も辛くなり、以前お世話になった方に連絡をとって「私に出来ることはなんだろう」と相談した。

「(辛い気持ちを)話してくれてありがとうと言ってみたらいかがでしょうか。」
「私には何も出来ないけれど一緒にいて苦しいよと言ってみたらいかがでしょうか。」
「あなたを誰よりも思っているよと。」

私ならばそれが一番救われます。と。


ああ、本当にそうだと思った。
私は夫の気持ちを本気で聞いていたのだろうか。夫の気持ちより自分の気持ちを優先させていたのではないだろうか。
朝日を浴びるとか、朝の散歩とか。無理強いしたのかもしれないな、と。

少しあったな、そういうところ、と思った。

そう思ったのは仕方がない。
そう思ってない時もあったし。


こうして文章にすると私も夫も頑張り過ぎているように思うのだ。

頑張るのは仕方がない。だってそういう性格なんだから。
時々こうして気づくことが大切だ。


話を戻そう。


数日後、夫と話しているうちに、ある心理療法に行こうかという話になった。
何もやる気が出ないと言っていた夫が行ってみようか、と口にしたことが嬉しくてこれが何かのきっかけになればいいな、と心から思った。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?