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あなたの人生を どうつむぐ?読書記録 マイストーリー

あなたの人生を どうつむぐ?
読書記録 マイストーリー 〜私の物語〜

林真理子先生
朝日新聞出版

朝日新聞の2014年から15年までの、連載小説。 




私は仕事をしていた時期、多忙期だったので全く連載を覚えていなく、読んでなくて残念でした。

さて、林真理子さん、私は「ルンルンを買ってお家に帰ろう」や雑誌ananの巻末のエッセイからの愛読者です。一番好きな作品はお母様の生涯を書いた「本を読む女」でしょうか。
マリコ様のお母様が、私の父や母と世代が同じで、満州からの引き揚げとか、当時の生活の苦しい状況中で生き抜いてきたたくましい女性の姿にじわじわと感じ入るものがありました。


さて、マイストーリーです。

◎あらすじ
主人公の太田恭一は、出版社で編集の仕事をしている。出版社と言っても、自費出版を主とするユアーズという会社だ。

本を出したい人の相談にのりながら、文章をまとめて、印刷し、きちんと装丁をして本屋の店頭に並べられるくらいの本に仕上げるのが、仕事だ。

昨今、インターネットの普及で紙の本の売れ行きは、下がる一方た。

しかし本を書きたいという人は増えてきている。

その中では、ユアーズ社は10年ほど前まで、ヒューマンドラマを手がけていたこともあり、本を出したい人の間でも知名度が高く経営は順調だ。


ある時、太田は自費出版のイベントのブースを担当した。

そこに、「亡くなった主人の自伝を出したい」と、まだ30代半ばの背の高い女性が尋ねてきた。

それが高橋由貴だった。

由貴の主人は、地方都市で小さな映画館を経営していたが、志半ばで病いに倒れたのだった。

由貴の本当の思いはどこにあるのだろうか。

一人になりつつもしたたかに、世間を泳いでいく、、、。

その後は、書けないけど、物語は全く別の方向に展開する。


◎気になった表現   

145ページ、太田のことば

書くということは、単純に過去を振り返るということではない、と思っています。これから前向きに生きていくための、ヒントを見つける行為なんです。





◎感想
✴︎改めて、文章を書くとはどういうことなのだろう。私は日記のようなブログと、できごとからちょっと深めるエッセイみたいな文章と、サークルのみんなに向けての機関紙を書いている。

やっぱり、何のために書くのか、記録なのか、考察なのか、伝達なのか、読み手を意識しているか、いないかで、違ってくる。

私は仕事をしているときは、事実を正確に音声を時には秒単位で記録し、評価して次の計画をたてることが日常だった。

だから、多分、今の文章もそれに近い。考察とか意見とかは5W1Hの事実に基づいて書く傾向にある。


✴︎✴︎
そして、私は今はなんとなく自分史を書きたいとは思わない。今はこうしてnoteで、自分の今までの生活をトピックで書いているだけで満足だ。私は仕事と子育ての両立、ワンオペ育児を除いて平凡な人生だった。

でも、振り返って書くことで、周りの人達、両親、家族、職場の仲間、子どもたちの保育園から高校まで出会ってきたママ友さん、色々な人との出会いの中で、私の人生が彩られてきたことに気付かされた。


✴︎✴︎✴︎
出会いやできごとの中で、自分の思いと相手の思いが交錯し、ほんの些細なことでも、心に残っていることがある。

その思いを掘り下げて、ことばにしながら、自分の人生の小さな歩みを振り返ることも、とても豊かな時間だと思う。


◎今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。



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