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あこ
2024年6月1日 18:37
帰りたい場所。ゆっくりと道端に咲く小さな花の名前を思い出しながら、坂を上る。気がつくと、目の前に広がる緩やかな山々。その時、こだまするように各駅停車の列車が山肌の線路を音を立てて通り過ぎていった。亡き父とこの道を歩いて駅まで行ったような気がする。私が故郷を離れる時、一緒に歩いた道。故郷の町を散歩して思い出すのは、父のサンダルばきの足音。右足の踵のできものをかばうように、カ