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部下歴5年目で気づいた、働きやすい上司の特徴

部下歴5年目のわたしは、今まで様々な上司のもとで働いてきた。

2個上の意識高い上司もいれば、美人の有能上司、30代で3人の子持ち上司、トラブル時に誰よりも慌てる上司、短期プロジェクトで一瞬だけ働いたベテラン上司など……。1度転職したのもあって、わたしには10人弱の上司がいた。

その中でも、部下のわたしが「働きやすい上司」と感じる人には、ある3つの特徴があると気付いた。

働きやすいとは、自由にのびのびと仕事ができる状態を指す。いま転職先で入社6か月のわたしは新人状態だけど、それでも働きやすい上司のもとでは、それなりに積極的な働き方ができている。一方で働きにくい人だと、おっかなびっくりした態度で仕事をしてしまう。

働きやすい上司に、年齢や性別は関係ない。20代の若い上司でも、上司2年目の女性でも、この3つの特徴をクリアしている人はとても働きやすいと感じていた。

そこで部下街道を突き進むわたしが、働きやすい上司にみられた特徴を3つ紹介したいと思う。

1.とにかく褒める

働きやすい上司は、とにかく褒める。アポ直後のエレベーターの中やチャットのコメント、仕事を依頼してくるときの枕詞に、部下を褒めることばをたくさん使ってくれる。

先日「相づちが上手い」と褒めてくれた上司の話を書いた。その人は20年以上会社にいる大ベテラン。私は短期プロジェクトで一緒になっただけで、普段は全くかかわりがなく、私のことも全然知らないはずだ。それでも「相づちが上手い」と言ってくれた。

褒め言葉なんて、正直9割はお世辞だろう。それでも褒めてくれると自信につながる。相づちが上手いと褒められたケースでも、「私は相槌は悪くないんだ」と自信につながった。

事実と違わなければ、褒めることは多少大げさでもいい。「会議でのあの発言のおかげでうまくいったよ」「あのアイディアは最高だね」「これだけできれば、もう一人でもやってけるね」とか。

営業のように数字を追う仕事でなかったり、新人でアシスタント的な業務がメインだったりすると、部下は自分の成長を感じにくい。そんな中でタイミング悪く退屈な仕事が続くと、「この会社に転職してよかったのかな」と悩み、自信を失ってしまう。そんなときに立ち上がらせてくれるのが、上司の褒め言葉だ。

部下が自分の成長を実感し、自信をもってバリバリ働けるようにするためにも、ぜひ些細なことでも部下を褒めるようにして欲しい。

2.ほどよく放任主義

働きやすい上司は、いい意味で適当な人が多い。「先方のメール対応しておいて」「そっちで決めちゃっていいよ」と、部下に判断を委ねてくるのだ。

個人差はあるかもしれないけど、私はある程度任せてくれる人の方がずっと働きやすい。自分にそれなりの仕事を任せてもらえると、「信頼してもらえているんだ」と感じられて、褒められた時と同様に自信につながる。

また放任主義の人は、たいてい「責任は自分(上司)がとる」と言ってくれる。もしくは何も言わずとも、ミスってもこの人ならフォローしてくれるだろうな、という風格がある。だから無駄に委縮せず、頼まれていない仕事もガンガンできる。こういう上司のもとで働くと、仕事が本当に楽しい。

逆に、主に新入社員の部下に対して任せてくれない上司もいる。簡単な仕事だけ振って、対クライアント業務や、ちょっと面倒な仕事は上司が対応してしまう。

その方が仕事が早いのだろうけど、「信頼されていない」と感じるので、積極的に働きづらい。上司が「お前はまだまだ」と思っているのは、部下は勘づく。私に仕事を任せられないと感じているんだと気付いてしまうのだ。そうなると「これやっていいのか」「まずは上司に確認した方がいいよな」と、上司にお伺いを立てながら働くようになってしまう。

もちろん人や入社時期によって任せられない仕事もあるだろう。でもある程度委ねてくれるだけで、ぐっと仕事がしやすくなる。上司の方々は、まずは見える範囲で部下に裁量を与え、大丈夫そうなら部下1人で出来る仕事量を増やしていくといいと思う。

3.身内に怒らない

よっぽどのトラブルがない限り、身内に怒らない上司のもとでは安心して働ける。新人時代、上司から頼まれてない仕事をするのは勇気がいる。でも怒らない人が上司であれば、「まあこれくらい挑戦しても大丈夫だろう」「何かあればフォローしてくれるはず」と思え、積極的に仕事をしやすい。

あえて「身内に」と書いたのは、「社外に」は怒ってもいいと思っているから(笑)。たとえばクライアントから理不尽な要求をされたとき、上司が物怖じせずに怒ってくれたら頼もしい。お金関係など言いづらいことを代わりに対応してくれるのが上司だと思っているので、社外に正当な怒りをぶつけられる人は本当に助かる。

パワハラに厳しい時代、怒らない人ならたくさんいるだろう。ただ何あった時、クライアントに怒れる人はどれ程いるんだろう。「理不尽なクライアントには怒るから、何かあったらいいなよ」と言ってくれれば、部下も仕事がしやすくなるはずだ。

働きやすい上司は、最終的に出世してる

あくまで個人的な見解だけど、働きやすい上司に該当する人は出世して高い位置にいる人が多い。

入社時には「何でこの人こんな上の立場なんだろう……」と思った人も、実は働きやすい上司だったりした。やっぱり部下が自由に働ける環境をつくれる人は、偉くなれるのだろう。

上司経験のないわたしが偉そうに話してしまったけれど、上司の方々にとって少しでも参考になれれば嬉しい。

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