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子育てしやすい環境のために飛行機ができること

子どもの大きな泣き声を不快と思ってしまうときが、正直時々ある。

今日飛行機に乗ったとき、後ろの席に1歳くらいの子どもがいた。子どもに座席はなく、親の膝の上に乗せられていた。その状態で、子どもは前にいる私の座席を何度も蹴ってきた。寝るつもりだったので本当にやめてほしかったけど、「やめて」と言ったとしても意味がない。満員電車みたいなものだと自分に言い聞かせ、蹴りを受けながら読書をしていた。

すると今度は大きな声で泣き始めた。一般的な赤ちゃんの声量だったけど、LCCの機内ではよく響く。赤ちゃんだから仕方がない。私は子どもが好きで、学生時代に子どもと遊ぶボランティアサークルに入っていたから理解はしている。それでも「あぁ、他の席にすればよかった」と少し後悔してしまった。

子どもの泣き声を不快と思ってしまう自分に嫌気がさす。でも状況によっては仕方ないんじゃないだろうか?

寝不足のとき、読書する予定だったとき、疲れているときには特にそうだ。飛行機はスマホが使えなくなるので、睡眠や読書、休憩にはうってつけの場所だ。しかし周りに小さな子どもがいると、泣き声などで思うように心休まらない。辛いに決まってる。

もちろんどもの保護者は悪くない。でも大声で泣く我が子の近くで、申し訳なさでいっぱいになってしまう。今の状況では、誰も悪くないのにみんなが辛い気持ちになっている。

みんなが不快にならない方法はないんだろうか?飛行機の中で考えた結果、あるアイディアが浮かんだ。「子どもの近く割引」を導入するのだ。つまり子どもの近くにすわる人は、同じランクの席より少し割り引かれる仕組みだ。

子どもの泣き声で不快に感じる要因の1つは、子どもの席から遠い場所と同じ値段だろう。静かに過ごすはずの人がたまたま子どもの近くに来てしまうと、「他の席にしたかった」すこく不公平に感じてしまう。

ただ子どもの近くの席が安くなっていれば、事前に知れるので納得して席を選べる。どうしても嫌ならほかの席や便に変更したり、音が聞こえないようイヤホンの準備だってできる。一方、泣き声が全然気にならない人からすればチケット代を浮かせられるので満足度が上がる。子どもと乗る保護者も、むやみに申し訳なさを感じる必要もない。多少損はするかもしれないけど、この仕組みは子育て世帯を応援する環境づくりに役立つんじゃないか?

子育て世帯と子育てしない世帯の不公平を訴えると、今では「常識がない」「理不尽なクレーマー」と考えられてしまう。でも誰かが我慢して成り立つ新設は長続きしない。まずは飛行機の座席のような小さいところから、少しずつ非子育て世帯への支援も行ってほしいと思う。

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