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自分を実験台にインプットしたハリウッド映画の脚本術を使って脚本を執筆してみる⑥テーマから物語が書けない!そんな時は・・・(未完成)

*この記事はまだ執筆途中です。〇ここから下書き(自分用)と書かれいてる部分までを読んでいただくか。完成後につぶやきを発信するのでそれまでお待ちください💦
 僕が学んだハリウッド映画で使われている脚本術を皆さんにシェアしながら実際に執筆する様子も発信しております。その過程で小説、脚本など物語を書くことに興味のある人のお役に立てたり、脚本が映画になるまでの裏側を皆さんにお届けできればと思います!

前回までは・・・

 物語にはテーマが必要であるとよく言われるのでテーマが視聴者に向けたメッセージという話をしました。そして、僕が視聴者の人に伝えたいメッセージはなんなのか、と考えてみたのですが・・・
その前回の記事はこちら↓

https://note.com/yukiwasaki/n/na705fe587dd4

こういうお悩みをお持ちならこの記事をぜひ読んでください

・物語の何から書き始めたらいいのか分からない
・物語を作る上でまずは全体像を決めたい

思った通りにはいきませんでした💦

 どうも、SNSに関する風刺映画を作りたくてメインストリームという映画の冒頭20分に差し掛かったいわさきゆうきです。
 まず、ごめんなさい!前回の「視聴者の方に何を伝えようか」と考えたのですが、何も思い浮かびませんでした💦そこで「面白そうな物語をまずは考えてテーマはそこから見出す執筆スタイル」でこれからやっていきます!
 苦し紛れにハリウッドで活躍する監督の言葉でこれを正当化すると「僕がテーマを決めるのは物語であらすじ、キャラクター、出来事などが書きたいと思えるものを書いてからだ。それを終えてからその物語で何を伝えることができるのかを考える。作品のテーマが何か?どうやってテーマを伝えるかはいつだって考えられる。だから、書き始めは何に対してもオープンになり、どんな物語になっていくのかを楽しむようにしている」
 byポールトーマスアンダーソン(ゼアウィルビーブラッド・ブギーナイト・マグノリア)
 はい、いつまでもテーマを考えて足踏みをしているわけにもいかないので早速、僕が書きたいと思っているお話について書いていきます。まずやることはログラインを決めることです。それから物語の全体のアウトラインを決めます。

視聴者があなたの物語を見てくれるかはログラインにかかっている!

 紆余曲折があって以下のログラインで物語を書いていくことになりました。

「恋愛が成就する」というご利益への信頼を失った神社の若き跡継ぎが自分たちの力でお参りに来た人たちの恋愛を成就させるうちにSNS文化の闇に引きずり込まれていく物語

ログラインについてのより詳しい記事とログラインを書くまでの過程はこちらから見れます

https://note.com/yukiwasaki/n/nb29eb1ecd52c

物語の全体像を把握するアウトライン

 アウトラインは物語を始まりから終わりまで要所ごとに書いたものです。この「要所」というものがなんなのかは後に説明をします。今日はこのアウトラインさえ知識として持って帰っていただければ大丈夫です。

 この方はダンハーマン。リックアンドモーティやコミュニティなどの人気テレビシリーズの脚本家です。今回は彼が重宝する「ストーリーサークル」というものについて紹介します。


 それでは、まずストーリーサークルがなんなのかを説明します。ストーリーサークルの始まりを話す上でジョセフキャンベルという人物を外せません。彼は数多の神話を研究し、後世にも残る作品にとある共通点を見つけ、本に書いた人物です。その本の名前は「千の顔を持つ英雄」です。

日本語字幕でtedによるアニメーションでの紹介もあります。

視聴者が感じる「面白い」はわずか8つのステップで作れる!

 ジョセフキャンベル氏の研究を活かし、よりシンプルな形で視聴者が面白いと感じる物語の構造をノウハウにしたのが、ストーリーサークルです。このストーリーサークルは映画ダークナイトでも使われております。ですので、このストーリーサークルをしっかり勉強すれば僕たちにもダークナイトのような面白い物語が書けるようになるというわけです。では、ストーリーサークルについて詳しく解説していきます。ストーリーサークルは8つのステップで構成されています。
1. あなた「You」:日常生活を歩む主人公(日常の領域)
2. 目標「Need」:主人公が何かを欲する
3. 出発「Go」:主人公がそれを探しに日常生活を離れる(非日常の領域へ)
4. 捜索「Search」:主人公が目標を求めて敵と戦ったり、問題と向き合う
5. 獲得「Find」:主人公が目標を達成する
6. 犠牲「Take」:目標を達成した代わりに大事なものを失う
7. 帰還「Return」:手に入れたモノを持って、もとの日常へ戻る(日常の領域へ戻る)
8. 変化「Change」:同じ日常に戻る。もしくは新しい環境が日常になるが、主人公は成長する。
 この8つのステップを視覚化したものが下の画像にある「ストーリーサークル」です。

 と解説はしましたが、これを実際に映画:ダークナイトに当てはめて考えてみましょう。
1. あなた「You」:バットマンとして犯罪と戦うブルースウェイン
冒頭、バットマンがスケアクロウと戦うシーン。

主人公の「日常を描く」と言ってもそれが平和である必要はありません。
日常生活の中でも様々な問題と向き合う主人公を描くことが観客を飽きさせないことに繋がります。

2. 目標「Need」:ブルースウェインはゴッサムを平和にしたい
 これは一作目のブルースと同じです。しかし、今作ではブルースがゴッサムを平和にしたい、という目標に加え「バットマンを引退してレイチェルと一緒になりたい」が付け加えられています。「犯罪を撲滅したい」という願いに共感はできなくても「愛する人と一緒になりたい」という願いであればより多くの人からの共感を得ることができるはずです。そして、ブルースにとってハービーデントはバットマンの代わりとなりうる存在でした。

3. 出発「Go」:主人公が欲する何かを探しに日常生活を離れる
 バットマンはハービーと協力し、ラウを捕らえることに成功します。しかし、それがまずかった。そりゃあ、もう、とっても。ここでジョーカーというバットマンが戦ったことのないタイプの犯罪者が現れるからです。

 ここからブルースは自分が経験したことのない領域に足を踏み入れます。下の図のように「Order(日常)」から「Chaos(非日常)」の領域へと移ります。

4. 捜索「Search」:バットマンがジョーカーを探す
「正体を明かさなければ、毎日、人を殺していく」と言うジョーカーを止めるために犯罪現場の調査やマフィアのボスを尋問したり、とバットマンはあらゆる手を尽くし、ジョーカーを追います。しかし、結局、見つけることはできず自首することを決意します。するとデントが身代わりとなり拘置されることになります。

5. 獲得「Find」:ジョーカーの確保
 ゴードンとハービーの協力のおかげでバットマンはジョーカーを捕まえることに成功します。

6. 犠牲「Take」:ジョーカーを確保した代償に恋人とゴッサムの未来を失う
ジ ョーカーを捕まえたものの、それが彼の計画のうちであったことが発覚。ジョーカーはレイチェルとハービーのどちらかを生かし、どちらを殺すか選択を迫ります。結果、レイチェルは死亡、ハービーはトゥーフェイスとなり、ジョーカーは脱走してしまいます。
この出来事がブルースにとって何を意味するか。
1.レイチェルの死=自分の恋人を失った
2.ハービーの堕落=バットマンを引退して平和に暮らす未来
→ブルースウェインとしての幸せな人生の喪失。

7. 帰還「Return」:バットマンは再び犯罪者(ジョーカー)を追う、という日常に戻る。
バットマンは再び、ジョーカーを捕らえるために動き出します。このReturnで「非日常」での戦いに慣れ始め、「非日常」が「日常」へと変化します。つまり、バットマンが成長しているというわけです。
 そして、なんとかジョーカーを捕らえることに成功します。

8. 変化「Change」:「人を殺さない」という破るはずのないルールをバットマンが破った
 ハービーとの最後の戦いでバットマンは「人を殺さない」というルールを破り、ハービーを殺害。そして、自分が「警官たちやマフィアも殺した」と罪を被ることを決意。これが「バットマン」が「ダークナイト」へと変化した瞬間です。

 ストーリーサークル。いかがだったでしょうか?ぜひみなさんの物語が停滞しているのであれば、自分がストーリーサークルでならどの部分で止まっているのかを明確にし、次の展開を考えてみてください。
 これを読んでくださっている私の知り合いの方でも、現在進行形で書いている人がいます。(2022年3月19日現在)ただ、ここまで言っておいて最後に言っておきたいことがあります。それは、「これはルールではなく心得みたいなもの」だということです。

分かる人には分かる(笑)

 型にハマることは大事ですが、型にハマって満足しないでください。物語作りにおいて大事なことはどれだけあなたの「個人的な体験・考え」を盛り込むことができるかどうか、です。ここでマルコヴィッチの穴やアダプテーション、エターナルサンシャインなど型にはまらない脚本を書きながらもアカデミー賞を受賞するチャーリーカウフマン氏のスピーチを引用します。(実際の映像を見たい方はURLをクリックしてください)

https://www.youtube.com/watch?v=YRSMhEm5zsA

【チャーリーカウフマンより】
作品で伝えてください。
噓偽りのないあなたを。
それはあなたの人生として残ります。
そして、読者の孤独を埋めることに繋がります。
読者は本当のあなたが映る作品に自分を重ねるから

実際にストーリーサークルを自分の作品で使ってみる

 上で勉強したことを早速、自分の作品で実践してみます。まずは、アウトラインを書きましょう。アウトラインを書くことで物語の全体像を把握することができ、後に修正をしたりする時に非情に便利になります。しかも書くべき項目は8つと決まっているので「80分の作品を作る」という時は1項目が10分に収まる程度の展開を書き、逆に「40分の作品を作る」という時は1項目が5分で収まる程度の展開を書けばいいのです。
 そして、このアウトラインを書く時に注意すべきことがあります。それは・・・
一発目から完璧を目指さないこと、です
 
脚本を書いている時だけでなく仕事など何かに取り組んでいる時に頭の中から「いやいや、それじゃダメだよ。やり直せよ」と囁いてくる声が聞こえたりしませんか?その声に素直に従って何度も何度もアウトラインを書き直すという人がいます。そして、気づいたら1時間、進捗は0。これでは元も子もありません。ですので、アウトラインを書いている時は完璧を目指さず、書ききることを目標に頑張りましょう。
 一発OKじゃなくていいんです一発でOKの脚本なんてハリウッドでもめったにありません。何度も何度も書き直した結果、面白い作品が出来上がるのです。とにかく終わらせることが大事です。書き上げるまで聞こえてくるマイナスなヤジは全てシャットアウトして書きましょう。
そして、書き連ねてそれを組み合わせた結果、良いものができればいいのです。そうしているうちに僕のアウトラインができました。

アウトラインNo.1

ログライン:「恋愛が成就する」というご利益への信頼を失った神社の若き跡継ぎが自分たちの力でお参りに来た人たちの恋愛を成就させるうちにSNS文化の闇に引きずり込まれていく物語

  1. 中年の男がいた。バツイチで彼には片思いをする人物がいる。

  2. いつまでも奥手な主人公に友人から恋愛が成就すると言われる神社にお参りにいくことを勧められて試しにやってみる

  3. すると日常生活の中で次々と摩訶不思議なことが起き始め、上司と急接近。それに乗じて勇気ある一歩を

  4. 踏み出し思い人をデートに誘う

  5. 同僚も上司のことが好きだった。主人公の女同期を主人公と繋げようとしていた

  6. 上司は上司で別の人が好きであることが分かる

  7. 同期の女性のことも好きなのだが、この後で付き合うのは不誠実と思い離れる

  8. 同期の女性の方から友達から始めようと言われ、再び職場へ
    ・自分の遺産を狙っている、というのを後で出してもいいかな

 と、ここまで読んでみて「いや、全然、ログラインと違うやん!」と思われた方。お待ちください。この1つ目のアウトラインの続きが本当の物語です。

アウトラインNo.2

1.かつて恋愛成就の神と称えられていた神社が人々からの信仰を失い廃れていた
2.このままでは神社が潰れると危機感をいただいた神主の弟が自分たちで願いを叶え、その様子をSNSに投稿することで信者を集めようと提案
3.影響力のある人物を弟が見つけてくる
4.その人物の恋愛を成就させるために二人はストーカーを自作自演したりして、依頼主である中年の男と対象がくっつくように努力
5.しかし、結局、中年の男は別の対象とくっついてしまう
6.結局、神社の信用を取り戻すこともできずに二人は途方にくれる
7.・・・
8.・・・
 勢いよく書いてみたもののここで一旦、アイデアが尽きました。むしろ、5のあたりでキチンと対象の人とくっついて神社が信仰を取り戻し、カルト的な教祖になったら面白いかな?

 しかし、うかうかはしていられません。というのもこのログラインを企画書に書ける完成具合にして28日には会議で提出しなければならないのです💦あ~、やばいやばい!
 

ここから下書き(自分用なので見なくて大丈夫です💦)

れぞれの一番が次のシーンを引き起こすようになっているといい。しかし、「and」の多用には注意。「but」と「therefore」を使う。


次回予告

 今回で物語の全体の構成は決まりました。次はこのざっくりとしたアウトラインを細かなシーンにしていくのですが、企画書に

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映画学校に行くお金がない人にも脚本家として成功するチャンスを与えたい

 最後にこれを読んでいただいているあなたにお願いがあります。僕がこうしてハリウッド映画のノウハウを無料で公開しているのは僕みたいに映画の学校に行ってノウハウを学ぶことのできない脚本家を目指す人のためです。僕の英語力で海外の文献や資料にアクセスし、それを無料で公開することで恵まれない脚本家志望の人たちのためになると信じて今日もこれを書いています。これを読んでいるあなたがその思いに共感してもらえたらいいね、もしくはフォローをお願いしますm(_ _)mコメントもしてくれたら必ず返信します!

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これから書いていきたいと思っている脚本ノウハウ

・ログライン・テーマ:①の復習・4コーナー・アウトライン(ストーリーサークル)・完璧主義・ミッドポイント・シーン・エクスポジション・エンディング・初稿の出来上がり・ナーヴ感想・メインストリーム・伏線(ルーベンズタッチ)・エニアグラム・リライト

〇参考動画


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