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ゆきしろ
2024年10月31日 12:21
毒にも薬にもならない言葉ばかりが蔓延っている、みんなが同じ考えを持ち同じことを言う必要なんかないのに、いいねの数で正しさが決まる世界は息苦しい。秩序が好きだが破壊したくなる、こんな狭量な正しさで埋められた世界、めちゃくちゃになってしまえばいい。
2024年9月8日 07:39
枕抱き眠るあなたを愛おしみ枕と場所を代わってもらう
2024年5月10日 10:05
あなたは魚になっていて、人間の自分勝手な要求のために死の危機が迫っていた 私は魚なのか人なのかわからないが、彼の手帳に書かれた日記と詩を読んでいた 人間の指示で彼はこれから海に沈む、彼とともに彼の紡いだストーリーも海の底に眠るだろう
2024年3月21日 00:34
私が天使だったころ、白いギザギザと白いナミナミの光が交差する部屋で、私は啓示を受けた。言葉にならず、正体もわからなかったが、たしかに何かを悟った感覚があった。そのときなにを閃いたのかは思い出せないが、そのときの白い光に包まれた光景と、目の前が明るく拓ける感覚だけが、いまでも脳裏にはっきりと焼きついている。それは奇跡のような、祈りのような瞬間だった。あのときのあの感覚を取り戻したく
2023年11月26日 02:19
むかしから悲しくても涙が出ない体質なのだと言っていたきみはきっとあのとき泣いていたのだろう、きみの涙をどうにもできない距離になってはじめて気づいた。きみの無表情から、わずかな色の違いを、もっと見ようとするべきだった。からだや顔から読み取れることは、ほんの表面でしかないのに。ぼくにぼくの海があるように、きみにもきみの海があった、そんなことはわかっていたはずなのに、自分の海に潜ってばかりで、ほかの
2023年11月25日 15:19
己が世世恋衣打つ霙かな 以下、参考作品
2023年11月3日 03:32
その人と過ごした時間の中で堆積した怒りとか悲しみとか好きとか嫌いとか、ぐちゃぐちゃに混ざり合った色々な感情を濾過して残った透明なもの、これはたしかに愛だと思う。
2023年10月26日 22:44
色付く山々の向こうに桃色の雲、ビルの頭上に浮かぶ有明の月、下方から響き渡る子どもたちの声、幾重もの層で世界はできている。
2023年10月25日 01:11
意味ありげな雰囲気をつくらなければ、とても言い出せそうにないから、ぼくがわざと作った沈黙を、どうか埋めないで。
2023年10月13日 23:22
表の世界には表の言葉しか通用しなくて、裏の言葉は裏の世界でしか発してはいけないらしい。外側には外側の言葉、内側の言葉は異質すぎて外の世界を脅かしかねない、だから育ちすぎて産まれてきてしまいそうになったら、外の世界の住人たちに見つからないように、堕胎してきちんと穴に埋めなければならない。ずっとお腹のなかにいたから、きみが膜を通り抜けてぼくの中に入ってくるまで、外の世界があることに気づいてなかった
2023年9月24日 20:16
人々の細かい涙の粒でできた秋の夜の空気のなかを、深海魚のように泳ぐあなたになら裏切られてもいい、そう思って私を選んでくれていた人を、裏切りたくなかった私とおなじ色をした人を、傷つけたくなかった後悔でもない、恨みでもない、未練でもない、憎しみでもない、諦めでもない、嘆きでもない、純度100%の透明なかなしみで、秋の夜の空気はつくられている。
2023年7月30日 18:21
首すじをちいさな風があたためる ここにも夏がしのびこんでる
2023年7月30日 18:13
歌集よみお気に入りの詩鉛筆でしるしー、つけずに2回唱える笹井宏之さんの歌集を買いました。爽やかで夏にぴったりだと思いました。
2023年7月30日 17:38
思い出になった栞を宝箱に詰めて蓋した 手紙とともに